・・・・・・・っということで、プーチンという人物を正確に理解する必要があると思うのです。
西側のプーチン像は「彼は悪だ」の決めつけです。
ウクライナ侵略と、それに伴うロシア軍の悪逆非道な行為を見れば、紛れもなく「悪」です。
彼に付随する者たち、例えばプリゴジンを代表とするオリガルの目的は、あくまでも「個人の利益」です。
では、プーチンは個人の利益を追求しているでしょうか?
この点を慎重に見極めるべきじゃないでしょうか。
プーチンはしがない元スパイです。
ソ連崩壊後は、短期間とはいえ「タクシードライバー」で生計を立てていました。
タクシードライバーが今じゃ大統領です。
もし、彼の行動原理を「お金」に求めれば、とっくに手に入れているといえます。
これこそ、他のロシアの指導者と異なる点であることを理解しなければならないでしょう。
彼は純粋に「ロシアの復活」を求めているとしていいでしょう。
ウクライナ侵略の動機は、彼の言うとおり「ロシアの復活」なのです。
この点は見落としてはならないのです。
彼は失敗しました。
簡単に落ちると思っていたウクライナが、落ちなかったのです。
それどころか、彼の予想に反し、ロシア軍は弱かったのです。
これは、彼に責任はないでしょう。
だって、世界中がこれほどロシア軍が弱いとは思わなかったからです。
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プーチンはロシアの復活を目指しています。
しかし、ここで重要なのは、「世界征服」ではないという点です。
彼はウクライナを取り戻し、世界(といっても同盟国)がかつてのロシアの偉大さを思い出してくれればそれでいいのです。
そこが中国と違う点です。
中国は明らかに「世界征服」を企んでいます。
かつてのソ連のように。
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プーチンはNATOを目の敵にしています。
しかし、NATOと戦争をする気はありません。
なぜなら、世界征服を目指していないからです。
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プーチンは核兵器の使用をちらつかせています。
ちらつかせるまで追い込まれているからです。
プーチンは賢い人間です。
核兵器を使ってもNATOに勝てるとは微塵も思っていません。
脅しとして核兵器を出さざるを得ないのです。
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なんでこんなことを書いているかというと、プーチンを見誤るなと言いたいのです。
欧米はプーチンを「悪」という評価で押し切ろうとしています。
決めつけることは簡単ですが、実に危険なことなのです。
プーチンを追い詰めることになるからです。
日本は、欧米の価値観の「尻馬に乗るな!」ということです。
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ロシアは悪だ・・・それは正しい。
しかし、それだけでは平和は見出せないのです。
プーチンを正しく理解することこそ平和の手がかりが見つけられるのです。
じゃあ、具体的にどうすればいいのか?
ドンバス地域をロシアへ編入することは認められません。
国境を侵略以前に戻すことが絶対条件です。
この点に、譲歩はあり得ません。
しかし、問題の本質はクリミア半島にあるのです。
ロシアがクリミア半島に固執する理由は、歴史を遡れば分かることです。
だからといって、ロシアが国際法を無視して占領することは許せません。
だったら、期限付きでクリミア半島の借地権を与えればどうでしょう。
100年間はロシアの使用を認める。
ただし、使用料は払うべし。
期限が切れたら、さらなる100年の借地権延長を交渉する。
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ゼレンスキー大統領が突然来日するそうですね。
G7の議長国として、岸田さんはこのくらいのアイデアで仲介する度量を見せて欲しいものです。
