・・・・・・・っということで、アニメーションです。
しかし、最近のデイズニーのようなCGっぽい絵ではなく、手書きの漫画風に描かれています。
もちろん、作者の意図によるものです。
その絵がいい。
写真より、ずっと山の雰囲気が伝わってきます。
日本のアニメ技術の高さを見せつけます。
物語と、それを伝えるストーリーテリングの技も見事です。
時代はちょっと昔で、高度成長期なのかな?
わざわざアニメにしなくとも、俳優が演じる実写てもいいくらいリアルです。
登山家マロリーの残したカメラを探すのが物語の中心ですが、テーマは哲学的なものです。
マロリーといえば「そこに山があるからだ」の言葉が有名ですが、この物語が伝えるところは、山に限らず人生も同じではないかと考えさせることです。
カメラの行方を知るある日本人登山家を新聞記者が探し出すという展開です。
そのカメラには、マロリーがエベレストに初登頂したかが分かる証拠が写っているはずです。
結局カメラ(多分偽物のはず)を渡されるのですが、その登山家は「登ったか登らないかは問題じゃない」というのです。
事実としてマロリーの遺体は発見されます。
しかし、カメラは見つかっていません。
そこで、「そこに山があるからだ」の言葉です。
本当はなぜエベレストを目指すのかとの質問に対して「Because it's there.」ですから、山ではなく「そこにエベレストがあるからだ」が正しい言葉です。
まあ、そんなことはどうでもいい問題で、人間が生きていくには、本人が好むと好まざるにかかわらず数々の困難が待ち受けています。
登山家はたまたま山という乗り越える目標を持っているだけの違いです。
それだけ幸せと言えるのではないでしょうか。
登頂に成功するかもしれないし、失敗して命を落とすかもしれません。
だれも、死のうと思って山に登るわけではありません。
登山家にしても、一般人にしても、「死は突然訪れる」のです。
登頂したかしないかに拘るのは意味のないことなのです。
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