・・・・・・・っということで、原題は【Sorry We Missed You】で、宅配業者の不在通知のことだそうです。
監督はイギリス人のケン・ローチという90歳近い老人で、ぼくは彼の作品を一度も見ていません。
労働者階級に焦点を当てる、社会派の監督らしいです。
評価は高いそうですが、ぼくには合いませんね。
イギリスの労働者階級を描いた作品にハズレは少ないと思っていましたが、この映画はハズレです。
気分が落ち込みます。
暗い映画でも、心を打つって作品を期待しますよね。
この映画には救いはありません。
善良で働き者の父親なのに、仕事に恵まれず借金まみれになっていく過程をリアルに描いています。
それと同時に、家庭も崩壊していきます。
この映画を見たら、家庭を持とうという気にならないでしょう。
もしあなたが映画を見て「落ち込みたい」と思えば、この作品はオススメです。
でも、ぼくはまっぴらゴメンですね。
ですから、他人にも勧めません。
詐取される宅配ドライバーの悲劇を描いて、現代社会の歪みを告発したいのは良く分かりますが、高評価を付ける人の気が知れません。
イギリス映画の良さは、悲惨な状況の中でもウィットを忘れないことのはずです。
★☆☆☆☆