映画【フード・インク】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、これは必見のドキュメンタリーでしょう。

 

 

アメリカという国は何でも「競争に勝ちたがる」国です。

 

徹底的に合理化を進めて、その業界を支配する・・・実にシンプルな原理で動いています。

 

食品の世界でもその原理が支配しているという告発映画です。

 

まあ、見てビックリしてください。

 

スーパーにある食品を辿っていくと、世界で数社の巨大食品メーカーが支配していると分かるそうです。

 

一例がコーンです。

 

コーンを加工してあらゆる食品の添加物として加えられる。

 

コーンという澱粉質は安いからです。

 

なぜ安いかというと、アメリカの農業が工場に変えられているからです。

 

工場で徹底的に合理化され、大量生産されれば安くなるのはあたりまえ。

 

しかも、アメリカ政府はコーンの競争力を高めるために、補助金を出しているのです。

 

要するに、アメリカはコーンを武器に世界の食糧を支配しているのです。

 

コーンは、加工食品ばかりでなく、牛や豚、鶏肉、魚にも餌として与えられます。

 

牛や豚はそもそも牧草を食べるように体ができています。

 

コーンを飼料として使うために、牛の胃袋では消化するために新しい酵素を分泌しなければなりません。

 

これがO-157という細菌が生まれた原因です。

 

糞尿まみれの家畜を肉加工工場に出荷していて、加工肉に細菌が付着しないわけがありません。

 

・・・まあ、このような例をいくつも挙げていきます。

 

タチの悪いことに、取り締まるべき食品安全局が食品巨大メーカーに牛耳られていることです。

 

あまりに消費者は食品を無防備に消費し、その食品がどのような過程を辿ってきたかに無関心すぎると警告します。

 

この映画を見ると、マクドナルドのハンバーガーを食べる気がしなくなりますので、要注意です。^m^

 

この映画のいいところは、声高に告発していないところです。

 

静かな口調で、淡々と事実を積み重ねていくだけです。

 

★★★★★