・・・・・・・っということで、「臨死体験」というような大袈裟な話ではないのですが、後頭部を強打して記憶が飛んだとき、不思議な感覚に襲われました。
川から這い上がって岩の上に立ったとき、周囲を見渡しました。
自分が自分であることは、認識できていました。
しかし、さっきまで頭の中で考えていたことが全く思い出せないのです。
完全に過去から切り離された状態になったのです。
突然自分が知らない場所に置かれたような気分なのです。
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川の中でもがいているときも、変な感覚を持ちました。
これって、以前予想していた通りだなと思ったのです。
ああ、本当に起こったんだと。
でも、夢の中でそう思ったのか、あるいは過去に同じ体験をしたのか分かりません。
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もちろん、脳震盪によって虚実がごちゃ混ぜになったからに違いありません。
そのあと徐々に記憶が戻っていったのですが、変な話、「このままの状態って悪くないな」と、そのとき思ったのです。
上手く伝わらないと思いますが、あのときぼくはリセットされたのです。
過去とは全く関係のない、別の世界に居たのです。
運悪く、現実の世界に戻れないままの人もいることでしょう。
記憶喪失という形で。
あるいは、死の世界に行ってしまうという形で。
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まあ運が良い悪いは別にして、ちょっとだけあの世の入り口に足を踏み込んだことだけは確かでしょう。