・・・・・・・っということで、「茹でガエル」という言葉があるのをご存知でしょう?
カエルを熱い湯に放り込んだらアッチッチと慌てて逃げ出すけれど、じわじわ温度を上げていけば、気付いた時にはもう逃げられずに茹であがっちゃうというアレです。
実際に実験すると、やっぱりカエルは逃げ出すそうで、これは単なる比喩なんです。
今の日本、この茹でガエル状態じゃないでしょうか?
・・・・・・・
今回のシリーズでの結論は、「日本の将来はこうあるべきだという具体的なビジョンを持て」です。
明治維新を経て、日本人は「世界の中の日本」というものを否応なしに意識させられました。
あのときも、日本はこうあるべきだという具体像を持っていたわけではありません。
とにかく「西洋に追いつき追い越せ」が日本の目標になりました。
「和魂洋才」というキャンペーンで、日本人の強みは「精神力」だと信じ込みました。
敗戦で痛い目に遭いましたが、戦後もアメリカを目標にがむしゃらに働きました。
目標が具体的にある時の日本人って、ものすごい力を発揮するのですね。
そして、ご褒美が待っていました。
バブル景気です。
しかし、歴史というものは意地悪なもので、調子のいい時は長続きしないことになっているのです。
バブルが弾けた時、日本人は目標を失いました。
一番の強みだった日本のシステムが、逆に足を引っ張ることになったのです。
日本人はこれに気付かなかった。
そして今でも気付いていないのです。
だから、茹でガエルなのです。
終身雇用システムは、追いつけ追い越せ向きだったのです。
いまは、その雇用システムが、逆に日本人の活力を奪っているのです。
・・・つづく。