・・・・・・・っということで、改めて言葉ってスゴイと思います。
鎖国って、江戸時代に幕府が採った政策のことで、誰でも知っていますよね。
でも、「鎖国」という言葉が初めて使用されたのが1801年成立の『鎖国論』だったそうです。
江戸時代は1603年から1868年までですから、ずいぶん後期になって出来た言葉なんですね。
当時の日本の貿易相手は、中国、朝鮮、琉球、そしてオランダでした。
ですから正確にいえば、いわゆる鎖国ではなかったのです。
貿易相手は「ケースバイケース」で選んでいたのです。
しかし、江戸後期になってロシアをはじめ各国から通商を求められるようになりました。
そこで出てきたのが「鎖国」という言葉です。
鎖国は国境を閉じて、無条件で貿易を拒否する強い言葉です。
当時の幕府には、ケースバイケースで国別に交渉する能力がなかったのです。
平たくいえば、いちいち交渉するのは面倒だったので、「鎖国は家康からの『国是』」だと突っぱねたのです。
その後の幕府にとって、「鎖国」はとても都合の良い言葉になったのです。
・・・・・・・
定義が曖昧な言葉によって、思考が停止させられるのは怖いことです。