・・・・・・・っということで、今日が9.11だということに気付きませんでした。
21世紀の幕開けを告げるファンファーレだったような気がしています。
21世紀にぼくらは明るい未来を思い描いていました。
なぜなら、20世紀は戦争の時代だったからです。
あのテロによる犠牲者は約3000人ですが、与えたダメージはそれをずっと上回る大きなものでした。
希望のファンファーレが響くはずが、不安のそれになったのです。
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思い返すと、このテロはアメリカが「ダメ」になるきっかけを作ったのではないでしょうか。
アメリカはビン・ラーディンを殺害し復讐を遂げましたが、気が付けばもうアメリカには、かつての輝きは失われていました。
この21年間で、アメリカは民主主義の旗手として未熟すぎることが明らかになりました。
これほど効果的なテロが、かつてあったでしょうか?
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テロといえば、安倍元総理を暗殺した事件も、犯人自身が予想していた以上に大きな影響を与えました。
宗教団体の実態を暴き出しただけでなく、自民党の頼りなさ、政治家のだらしなさ、さらには日本社会の脆弱性を証明して見せたのです。
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テロほど卑劣で罪深い行為はありませんが、人間社会そのものの土台を破壊する効果を持っていることを知らなければなりません。
残念ながらテロを撲滅することは出来ないでしょう。
しかし、テロではぐらつかない強靭な社会的土台を作る必要があるのです。
9.11テロは、それを教えています。