・・・・・・・っということで、絶対音感について。
ぼくの知人の中に、絶対音感を持った人がいます。
そういう人を無条件で尊敬してしまいます。
所謂ぼくは「音痴」ですから。(TT)
フィンランドの作曲家のシベリウスも、森の中で鳥の声を聞いて、全て音符に落とせると言っていたそうです。
モーツァルトも、門外不出の教会音楽を一度聴いただけで覚えてしまったそうです。
誰でも音楽を残して伝えたいと思っています。
人類史上、それができたのは西洋人だけです。
彼ら以外、音楽を伝えるのは、師匠の技を真似るしかなかったのです。
いくら優れた音楽でも、これじゃ世界に広がることはないですよね。
ピタゴラスは紀元前500年も前に、気持ちのいい音は数学で計算できることを発見しました。
「ピタゴラス音律」というらしいですが、自然の音が数学で理解できることを知り、数学は万能だと思ったのです。
もちろん周波数こそが音楽の原点ですが、それを研究し「体系的」にまとめるには長い時間がかかりました。
ドレミファソラシドの8音階はお互いに共鳴するから気持ちいい音として聞こえるのです。
さらに、半音を加えて12音階。
こう分類すれば、あとは音符として楽譜に記録するだけで、世界中の誰でも演奏できるという仕掛けです。
自然を人工に変換したというわけです。
その科学的な態度は、我々東洋人には真似ができません。
いま欧米が世界をリードしているのは、どの分野でも「基準」、すなわちワールドスタンダードを作れば世界を牛耳れると知っているからなのです。
要は、「土俵」を作ったもの勝ちだと、彼らは本能で知っているのです。
・・・・・・・
つづく。