・・・・・・・っということで、NHKのドキュメンタリーで「ワグネル」を見ました。
ワグネルとはロシアの非正規軍事組織で、ロシアはその存在を認めていません。
日本人傭兵の一人が、ウクライナ戦争への参加を求められた時、ワグネルが出てくるのでイヤだと断った話がありました。
傭兵の間でもワグネルは恐れられる存在なのです。
ドキュメンタリーはフランス制作で、取材も命懸けであることが伝わってきます。
ワグネルの存在は知っていましたが、その実態は想像を超えるものでした。
彼らにとって金が全てです。
命の保証はありません。
金のためなら何でもします。
殺人や残虐な行為を躊躇なくするどころか、楽しんでいるのです。
人間としての良心など、欠片も持っていません。
というより、残虐な行為をすること自体が目的なのです。
なぜなら、「恐れられる」ことが存在理由だからです。
プーチンは彼らを巧妙に利用しています。
彼は「恐怖」を最も必要としているからです。
・・・・・・・
まあ、そこまではだいたい予想していました。
しかし、中央アフリカ共和国をワグネルが支配していることは知りませんでした。
一国を支配しているのですよ。
反政府組織を制圧するのに、ロシアに援助を求めたのが発端です。
ロシアはワグネルを送り込みました。
当然政府は彼らに支払う資金はありません。
そこで、鉱物資源(金とダイヤモンド)の採掘権をロシア企業に与えます。
そのロシア企業は、ワグネルに資金を提供しているオリガルヒだったのです。
当然、オリガルヒはプーチンと直結しています。
こうやって、ロシアは中央アフリカを手に入れたのです。
ワグネルは恐怖で支配し、好き勝手し放題。
だれも彼らに反抗することはできません。
・・・・・・・
ちなみに、ワグネルとは「ワーグナー」のことなんですね。
ワグネルの首謀者がワーグナーの心酔者(ワグネリアンといいます)で、ワーグナーは反ユダヤ主義者でした。
ヒトラーもワグネリアンで、ナチスはワーグナーの音楽を効果的に利用しました。