・・・・・・・っということで、ウクライナの国歌を聞く機会が増えていますね。
メロディーは親しみやすく、いかにも国歌・・・という体裁です。
その歌詞を調べてびっくり、まるで今回のロシアの侵入を予想していたような内容です。
ウクライナは滅びず,その栄光も,その自由さえも!
ウクライナの兄弟よ,運命はいまだ我等に微笑みかけることであろう!
我等の敵は日差しの下に浮かぶ霧のように消え失せるだろう
兄弟よ,我等自身の国を統治しようではないか。
Refrain (×2)
我等は自由のためなら身も魂も捧げ
兄弟たちよ、我らがコサックの氏族であることを示そう。
兄弟よ,サン川からドン川に至るまで血の戦いに起とうではないか
我等は祖国の地の他人の支配を許さない。
黒海はいまだ微笑み,父なるドニエプルは喜ぶだろう
このウクライナの幸福の再来に。
Refrain (×2)
我等の粘り強さと誠実な努力が報われて
いまだ自由の歌はウクライナ全土に響く。
その歌はカルパチア山脈にこだまし,草原へも響き
ウクライナの栄光は他国にも知れ渡ることだろう。
Refrain (×2)
1862年の作詞、1863年の作詞ですから、160年も前から外国からの侵略を予想していたことになります。
ちょうど強制的にロシア化が進められていた時期です。
その後ロシア革命によって1917年に正式に国歌として採用されましたが、ソビエト連邦に併合された時代は使用されず、ソ連の崩壊と共に復活しました。
国歌を分類すると、以下のようになるそうです。
- 自国の自然風土を賛美する …
- 神の栄光と国家の安寧を願う …
- 君主や君主国家を讃える …
- 君主制への反逆や外敵との抗争を歌う …
ウクライナ国歌の場合、外敵と戦えという色彩が強いので、4.でしょうね。
日本の場合は、3.でしょうが、君が代は「愛の歌」なんです。(君=愛する人≠天皇という説)
1.〜4.に属さない、愛を賛美する国歌って素敵だと思いませんか?