・・・・・・・っということで、若い頃戦車のプラモデルに凝っていました。
同じ趣味の人間に共通するのですが、ドイツ戦車が味があって良いのです。
↓2号戦車です。
鉄板も薄く、砲も貧弱です。
↓4号戦車です。
戦車の歴史は装甲vs大砲の競争でした。
2号と4号を比べれば大砲が大きくなると同時に、装甲も厚くなっています。
4号をご覧になれば分かる通り、装甲が足りなくなって鉄板で補強しています。
そして、タイガー戦車として有名な6号戦車です。↓
主砲は88mmになり、最大装甲厚は100mmで、当時の戦車の2倍だそうです。
・・・・・・・
↓これはロシアの主力戦車のT90だと思いますが、口径は125mm滑腔砲だそうで、昔のプラモデルファンはさっぱり理解できません。(^^ゞ
装甲は複合装甲といってセラミックの層を加えるなど、鉄板の厚さだけではないようです。
その他、ERA(Explosive Reactive Armour)といって、飛んでくる対戦車ミサイルの最初の爆発を検知して、鉄板をばら撒く装置を付け加えることもしているようです。
いずれにせよ、古い人間にはお手上げです。
今回のウクライナ侵略で、目につくのが砲塔の上にサンシェードみたいなものが取り付けられていることです。
これは、徹甲弾ではなく対戦車誘導ミサイルの防御用です。
ミサイルは徹甲弾似比べ速度が遅く、運動エネルギーだけでは装甲を貫けません。
ミサイルが戦車に当たると、モンロー/ノイマン効果によって弾頭の先端に金属の超高速ジェットが集中します。
これが高温で装甲を溶かして弾頭を貫通させるのです。(成形炸薬弾といいます。)
この屋根は、砲塔に当たる前にミサイルを起爆させて貫通するのを防ぐためのもののようです。
・・・・・・・
ウクライナ軍が欲しがる対戦車兵器は、「ジャベリン」一択だそうです。
なぜなら、ロシアの戦車が次々とジャベリンの餌食になっているからです。
ジャベリンの特徴は砲塔上部を狙うところです。
砲塔がなぜ弱点になるかは、そこには乗員が出入りするハッチがあるからです。
いくら装甲を厚くしたくても、ハッチには限度があります。
昔の戦車は前面の装甲を厚くしましたが、側面からの攻撃が弱点でした。
戦車vs戦車では後ろに回ったほうが勝ちです。
エンジン部分はどうしても鉄板が薄くなりますから。
どうやらロシア軍戦車は、ジャベリンから身を守れないようです。
・・・・・・・
ジャベリンは1発2000万円と言われています。
中古マンションが買える値段ですね。
一方、T90戦車の値段は一両約140万ドル=1億6千万円と格安だそうです。
しかし、T90は3名の訓練された乗員が必要ですが、ジャベリンは素人が一人でも扱えるのです。
・・・・・・・
永遠に続く矛と盾の競争。
人間の悪知恵にはキリがありません。
この現実を知ったら、ロシア兵は戦車には乗りたくないでしょう。
何故なら、走る棺桶と化しているからです。
・・・・・・・
今回、何故このようなマニアックな話をしたかというと、「真実は現場にある」と言いたかったからです。
その真実が戦況を左右するのです。
机上の作戦通りに現場は動かないのです。
これはナポレオン戦争でロシアの総大将だったクトゥーゾフ将軍の言葉です。(戦争と平和より。)
真実は、クレムリンではなく、ウクライナの泥沼の中にあるのです。




