・・・・・・・っということで、ドイツ映画です。
ドイツは真面目です。
ですから、ドイツの映画は面白くありません。
特に娯楽を目指したアクション映画は、まずハズレと見て間違い無いでしょう。
しかし、このような法廷劇は、真面目がプラスに働きます。
いやぁ〜〜〜いい映画でした。
ナチス親衛隊の若手将校が、イタリアで民間人を虐殺したことがベースになっています。
弁護人がトルコ系に設定したところがいい。
将校は終戦後事業に成功して金持ちになるのですが、何故彼はこのトルコ人を可愛がったか?
善人になったからです。
トルコ人は彼のおかげで弁護士になったのですが、皮肉なことに彼を殺害したイタリア人を弁護するハメになるのです。
元将校の孫娘もいい。
大学の法科教授もいい。
ピザ屋の女性店員もいい。
これら全てにおいて、設定がいいのです。
人物設定が単純じゃないんです。
イタリア人が復讐するに至った経緯がテーマになるのですが、謎解きを複雑にしなかった点もいい。
欠点を挙げれば、テンポが悪い。
真面目が裏目に出ていますね。
いくら善人になったからといって、罪から逃れられるかという重いテーマです。
ドイツが戦争犯罪に真正面から向き合っている姿勢は、日本人も大いに見習わなければならないでしょう。
そして映画では、現在のドイツは「法治国家ではない」とまで結論付けてしまいます。
これはとても勇気が必要な告発です。
文句なしにオススメの映画です。
★★★★★