・・・・・・・っということで、イギリスのTVドラマシリーズ【Humans】を見終わりました。
ネタバレ満載ですから、見るつもりの人は止めておいてください。
おまけに長いっす。<(_ _)>
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8話×3シーズンですので、合計24話ですね。
それを3日で見たのですから、やはり暇人ですね。(;^_^A
こういうシリーズでありがちな、途中でワケ分からなくなる現象が起きています。
【Xファイル】や、【12モンキーズ】が良い例ですね。
しかし、かろうじて踏み止まれたのは、主人公が死んで(壊れて)しまうからです。
テーマは「AIが感情を持てばどうなるか?」です。
このドラマは丁寧すぎるくらいに描いています。
およそ思いつくあらゆるケースを描いていると言って良いくらい。
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あらすじは以下の通り。
人間そっくりのアンドロイドが人間の生活に深く普及している世界で、その数1億体というスケールです。
アンドロイドは「シンス(Synth)」と呼ばれています。
シンスと聞いてピンとくる人はSyntheticの省略だと気づくはずです。
Synthetic=人工的な、合成物、作り物といいう意味です。
もちろんアンドロイド(以下シンスと書きます)たちは、ロボット3原則をきちんと遵守しています。
ところが、ある天才科学者が感情のプログラムを発明し、4体のシンスにプログラミングします。
アニータ:主人公である東洋系の女性。
マック:背の高い温和な黒人男性。
ニスカ:金髪美人。娼婦をさせられている。
カレン:死んだ科学者の妻に似せたボブカットの女性捜査官。
上記三人とは別行動で、上手く正体を隠している。
そして、このドラマのキーマン。
レオ:死にかけた科学者の息子で、電脳を組み込んで生き返らせた。
一部アンドロイドの人間というところがミソ。イケメン。
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ある家庭にアニータが家事手伝いとして買われてきます。
この家族の構成がとても良く出来ていて、5人の個性が実に上手く描き分けられています。
アニータと交流してく中で家族たちは、だんだんこのシンスは普通じゃないと感付くようになります。
「ひょっとして、感情を持っている?」・・・という疑問です。
この辺の下りは一番面白いところです。
人間はシンスを人間の嫌がる仕事の代役と見なす限り「共存」は問題になりませんが、ひとたび「感情」を持ったらとてつもないインパクトを人間社会にもたらします。
シンスたちは絶対に人間に反抗しません。
それをいいことに、人間たちの醜い面が生まれてきます。
暴力を振るったり、セックスの慰みものとします。
ドラマはそこを避けずに正面から描きます。
このドラマの優れた点です。
当然、感情を持ったシンスは自分たちの置かれた立場に我慢が持てなくなります。
予想通り人間を殺してしまうのです。
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シンスが社会に溶け込むにつれ様々な問題が起こります。
仕事を奪われたと不満を持つ人間。
仕事をしなくなったことによって、堕落する人間。
仕事以外に生きる目的を無くす人間。
過度にシンスに依存する孤独な人間。
人間の不道徳さに気付き、逆にシンスに憧れる人間。
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そして、大事件が起こります。
家族の長女(マティー)がコンピュータの天才で、感情プログラムを解読してしまうのです。
あるとき、アニータを救うために、その感情プログラムを世界中のシンスにばら撒いてしまうのです。
多くのシンスが自我に目覚めたことによって、職場を放棄します。
そのため、世界中で11万人の人間が事故で命を落としてしまうのです。
さて、大変。
人間はシンス(緑色の目を持つ)の代わりに、感情プログラムが入らないオレンジ色の目をしたアンドロイドを供給します。
当然、シンスたちは処分されることになります。
感情を持つアンドロイドを処分することは、「殺人」と同等の行為ではないか?という法的な疑問が出てきます。
ニスカは殺人を犯してしまったので、仲間を救うために自分を裁判にかけるよう出頭します。
弁護役は、家族の中で弁護士をしている母親です。
果たして、シンスの人権(?)は認められるのか。
どうです?面白い展開でしょう?
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政府は公平を装いながら、シンスの抹殺を裏で計画しています。
当然のことながら、ひとたび感情を持ってしまったのですから、シンスの中にも悪いヤツも存在します。
シンス同士が疑心暗鬼になっていくのです。
この辺りは、人間社会への皮肉ですね。
自分たちの権利を守るためというより、自分たちは人間より優れているのだから、逆に人間を支配すべきだと考えるシンスも出てきます。
そして、爆弾によるテロ事件を起こします。
シンスたちのリーダーとなったマックは、人間との共存を主張しますが、事態は悪くなる一方です。
そんな中、アニータは人間との共存は可能と証明するために、自らの危険を犯して、アパートを借りて人間社会の中で生活することを実践します。
すると、人間の中にもシンスを擁護する人間がいて、その数は決して少くないことが分かってきます。
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そして、物語はクライマックスに向かいます。
政府によって煽動された反シンスの群衆が、シンスが収容されている施設を襲います。
シンスたちは人間と戦おうとしますが、(煽動した悪いシンスを殺した)マックが絶対無抵抗を呼びかけます。
この辺は、マハトマ・ガンディーを彷彿とさせます。
人間たちはシンスに襲いかかります。
マックをはじめとする善良なシンスは、反撃せずに身を守ることだけに徹します。
しかし、反撃に転じるシンスも出てきて、現場は大混乱に陥ります。
そこに現れたのが、アニータです。
アニータは人間たちによく知られた存在となっていて、「Peace(平和)」を呼びかけます。
その光景が全国にTV中継されます。
手を差し伸べるアニータを見て、群衆は一時静かになりますが、結局殴り殺されてしまうのです。
死にゆく間も、アニータはカメラに向かってPeaceを呼びかけ続けます。
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結局、暴動は政府によって仕組まれたことが公表され、アニータの亡骸の後を行進する群衆が続きます。
・・・っと、ここまでがメインストーリーですが、実はこの後が面白いのです。
長女のマティーは(イケメンの)レオの子供を孕ってしまうのです。
マティーは11万人の死の責任をとって、感情プログラムをばら撒いたのは自分であると警察に出頭しようとします。
当然収監されるので、子供は中絶する気でいます。
ところが、そこにニスカが現れて、とんでもないことを告げます。
ニスカはキャリー=アン・モス(あのマトリックスのトリニティー役ね)演じる科学者が作り上げた感情プログラムをダウンロードすることによって、世界中のアンドロイドをコントロールする神の力を手に入れていたのです。
そして、マティーに告げます。
お腹の中の子は、アンドロイドと人間の遺伝子を受け継いだハイブリッドの赤ん坊になるのだと。
仰天の結末でしょう?
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人間は感情に支配され、本質は欠陥だらけの弱い存在です。
そして、感情を持つことによって、アンドロイドは結局のところ人間の欠陥も受け継ぐことになるのです。
人間とアンドロイドが互いに理解し、上手く共存できるはずがないのです。
だって、同じ人間同士なのに、男女はいまだに上手く共存できていないじゃないですか。^m^
感情っていったい何でしょうね。
自我とは何でしょうね。
個性とは・・・。
機械と人間の中間の存在に将来の希望を見るというオチ。
ぼくはずいぶん気に入っています。(^^)/
