・・・・・・・っということで、昔々、とある個人企業の長男と同じ釜の飯を3ヶ月間食ったことがあります。
当然、彼はその会社を継ぐ次期社長という立場であります。
彼は中学校からアメリカに留学していて、大学まで出ていました。
英語ペラペラなのは当然で、頭の思考回路までアメリカンナイズされていました。
彼が大学時代から付き合っているというアメリカ人の彼女を紹介されました。
結構な美人でした。
もちろん、本気の付き合いでした。
大学卒業後、彼はアメリカの某一流企業から内定を受けていました。
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ところが、社長のオヤジから待ったがかかったのです。
オレの会社を継ぐのはアタリマエだろうと。
泣く泣く、内定していた会社を断ることになりました。
そして、彼女とも別れることをオヤジに約束させられたのです。
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ぼくはそれを聞いて、それはヒドイだろうと言いました。
会社への就職は別として、彼女と別れろとは理屈に合わないだろう・・・と。
そのとき、彼が言った言葉を覚えています。
「ぼくは自分の進路を自由に決める立場にないんですよぉ〜」
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情けないヤツだなぁ〜と、正直ぼくは思いました。
ところが彼はその後社長に収まり、父親がセットした血筋の良い才女と結婚しました。
そして、カミさんには頭が上がらないと自慢げに言うのでした。
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そんなもんです。
某宮家の長女の結婚で思い出した話です。