オリンピックと差別 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

 

・・・・・・・っということで、オリンピック関連の断想。

 

パラリンピックはなぜか見る気がしない。

 

オリンピックも見る気がしなかったのだが、全く別の理由によるものだ。

 

パラリンピックの水泳をチラッと見た。

 

水泳だから身体の欠損した部分が露わになっている。

 

ぼくはそれぞれの障がいは異なるのだから、細かくハンディを付けているのかと思っていた。

 

だが、純粋に順位を争っている姿を見ることになった。(多少のクラス分けはあるのだが。)

 

必死に泳ぐ選手の姿を見て、感動しなければならないのだろう。

 

感動しなければ・・・。

 

・・・・・・・

 

ベルリンオリンピック(1936年の方ね)に出場したジェシー・オーエンスの映画を観た。(栄光のランナーという題名。)

 

彼は黒人選手。

 

 

原題は「Race」。

 

もちろん「競争」と「人種」の二つの意味をかけている。

 

ぼくらの世代、カール・ルイスという陸上選手を知っているが、オーエンスはそれ以前にオリンピックで4個のメダルを獲得した選手。(種目も同じ。)

 

当時のオリンピック会長はブランデージという名前で、今の人はご存知ないだろう。

 

彼は、ヒットラー賛美者であり、且つ反ユダヤであった。

 

映画で、ゲッペルスと裏取引したように描かれていた理由がわかった。

 

オーエンスは全米の英雄となるけれど、オリンピック後は恵まれない生涯を送ったらしい。

 

カール・ルイスはいまどうなのだろうと思った。

 

・・・・・・・

 

ベルリンオリンピッといえば、レニ・リーフェンシュタール。

 

「意志の勝利」というオリンピック記録映画を作った女性監督。

 

紛れもない才能の持ち主だったけれど、戦後はナチスの協力者として弾劾され続けた。

 

虚言癖があったものの、「私の罪は何なのか証明してみろ。」と言って、全ての裁判に勝利した。

 

映画では好意的に描かれていて驚いた。

 

黒人差別、ユダヤ人差別、女性差別・・・と、差別の歴史は長く根深い。

 

しかし、遅くとも確実に良い方向に向かっていることは確かだと信じたい。

 

単に、表面に見えにくくなってきただけなのかも知れないが。

 

・・・・・・・

 

そして、障がいに対する差別。

 

自分があらゆる差別から自由だと望みたいが・・・。

 

 

 

 

 

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