・・・・・・・っということで、「築城十年落城一日」という言葉があります。
誰の言葉というよりも、誰でも考え付く言葉でしょう。
「ローマは1日にして成らず」とか、「千里の道も一歩から」も同じ流れでしょう。
しかし、云わんとすることは似ているようで、ずいぶん異なります。
後者は大きなことを成し遂げるには日々の積み重ねが大切ですが、前者は積み上げたものが壊れるはかなさに重点があります。
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現代人にとって、「築城十年落城一日」のほうが人気(?)があるかもしれません。
現代になるほどニヒル=虚無的になる傾向が強いですから。
若い人が口にしがちな「ドーセやっても無駄サ」の方が支配的でしょう。
この傾向は、コツコツ仕事をする人に対して、ずいぶん失礼だと思います。
現在の社会(自分に置き換えても良い)は過去の積み重ね無しには成り立っていないことをスッポリ忘れています。
以前ここで書いた通り、人間なんて失敗しかしない存在なのです。
そういう意味で、歴史は失敗の積み重ねなのです。
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生きていく上で、「区切り」をつけることは大切です。
ですので、明治/昭和/平成/令和という元号は、面倒ですが効能はあるのです。
しかし、間違った位置で線を引くのは危険でさえあります。
その大きな間違いのひとつに「戦前/戦後」という線を引くことです。
戦前は悪として全否定する人が多いのは残念なことです。
否定するばかりでなく、無かったことにしようとしている。
「築城十年落城一日」という諺は、そういう考えや態度に警鐘を鳴らしているというのが、正しい理解だと思います。