タランティーノの9作目らしいけれど、堂々たる巨匠の域に達していますね。
ストーリーテラーとしての力量は元々とあったけれど、今回はカメラワークが素晴らしい。
物語は万人受けしない分、分かる人には堪らない映画。
ぼくの世代で、アメリカのTVシリーズを見ていた人なら懐かしさに、つい笑顔になってしまうでしょう。
アメリカ人ならもっとニヤケちゃうでしょう。
どんなに頑張っても、いまの若い人には、この映画の面白さが伝わらないでしょう。
時代は1969年、シャロン・テート事件が背景になっています。
この事件を知っている世代は、物語が進むにつれ彼女が惨殺されるシーンを思い浮かべます。
ところが・・・・・・・。
この辺がタランティーノの才能ですね。
ディカプリオとピットのダブル主演ですが、二人とも歳を取って演技が上手くなったね。
両者とも二枚目俳優でスタートしたけれど、良い具合に味が出てきた。
台詞回しも実に自然で上手い。
二人は立場も性格も全く異なる設定なのですが、その違いに踏み込んでいかないのがタランティーノ流です。
あくまで即興的なセリフ回しと、先の読めないストーリー展開で観客の心を掴む。
目立ったのが、シャロン・テート役のマーゴット・ロビーの演技ですね。
【アイ・トーニャ】の体当たりの演技が記憶に残ります。
これから伸びていく女優でしょう。
もう、映画の細部に至るまでタランティーノの「映画愛」で溢れています。
ぼくらの世代には、絶対オススメです。(^^)/
★★★★★