・・・・・・・っということで、途中から「この映画どこに連れていくんだ?」と不安になります。
淡々とストリートチルドレンの少女をカメラは追いかけていくんですが、多少の山谷はあるものの、ほぼ平坦なストーリーです。
最後にどういう落とし前を付けてくれるんだろうと、気がもめるのです。
フィリピンの底辺のスラム街で必死に生きようとする少女、盲目のギター弾き、同じくストリートチルドレンの悪ガキ。
貧しいフィリピンの社会を手加減することなく描きます。
少女は少女なりに幸せを見付けようとするのですが、けっして陰湿にはならない。
どこか脱力感を伴った明るさがあるのです。
結局、大切なのは人との繋がりだと気付かせるのです。
まあ、言いたいことはそんなところでしょうが、映画の出来はまるでアマチュアが撮ったような未熟さが付きまといます。
観賞側が手加減を加えなきゃならないレベル。
フィリピン監督が撮ったとばかり思っていたのですが、長谷井というれっきとした日本人。
どうりで低予算の日本映画みたいな造りだなぁと感じていました。
★★★☆☆