・・・・・・・っということで、近未来SFと断っているけど、ぜんぜん科学的じゃないし、ストーリーも中途半端。
宇宙ヘルメットをかぶったブラッド・ピットのアップしか印象に残らない。
そもそも、あの宇宙まで延びるタワー何なの?
宇宙エレベーターのつもりだろうけど、あんな剛構造が自立する筈ないじゃん。
あれは高強度の柔軟な梯子だから成り立つアイデアなの。
初っぱなから製作者は科学のことに無知だと晒している。
アクションシーンが欲しいのは分かるけど、何なのあの月面車での撃ち合い。
物語と全く無関係。
人類を死滅させるほどのサージ電流を、遥か太陽系の彼方にあるちっぽけな宇宙船から発射できるという不可解さ。
月から海王星、海王星から地球まで数十日で移動できるロケットなんか近未来じゃ無理。
発射最中のロケットに潜り込むなんて現実的じゃない。
途中で遭難した研究宇宙船の物語は、全く無駄。
レーダーの外板を盾に突入するシーン、まるで漫画。
あの中を、親父をどうやって連れて帰ろうとしたの?
親父の仕事に対する情熱がどこから来るのか分からない。
親子の絆がテーマっぽいのだけど、それを描くのにこんな大仕掛けの舞台装置が必要なの?
科学的な検証もなし、物語としての体裁もなし、ちょっと老け顔になったブラピのアップに頼りっきりの人寄せパンダ映画でした。
★☆☆☆☆