政治家は感染症のことは分かりませんので、専門家(科学者)のアドバイスにすがらざるを得ません。
一方、専門家も政治のことは分かりませんので、非常事態宣言のタイミングやどんな条件で出せば良いかなどアドバイスできるはずがありません。
科学者以外に経済学者の意見だって必要です。
緊急事態を発令すれば、国民がどういう行動を取るかも大事で、心理学や広報の専門家の意見も聞かねばならないでしょう。
もちろん法律家からの知見を得る必要もあるでしょう。
大きな犯罪や、災害、事故への対策は経験を積んできましたが、今回のような世界的なパンデミックは準備不足だったと言わざるを得ないでしょう。
政府や専門家を非難するのは簡単ですが、彼らにとってパンデミックは相当難度の高い科目といえるでしょう。
以前から繰り返していますが、政府のなすべき最低限の役割はたった二つ、「安全保障」と「雇用の確保」です。
今回のパンデミックで、この二つを同時に突き付けられたのです。
そりゃあ、難しいわけです。
国難の中にあってこそ、政治家としての力量を問われるのです。
しかし、今回のパンデミックではっきり分かったことがあります。
それは、国民の力量も同時に問われていることです。
今回の危機を乗り切ったあと、「あんな状況の中、ぼくらは恥ずべき行動は取らなかったよな」とか、「忍耐強く立ち向かったよな」と振り返られるでしょうか。
パンデミックは映画の中だけの話ではないと学びました。
今後、同じようなパンデミックは必ず繰り返し起こります。
そのとき問われるのは、やはり国民の力量であることは間違いないのです。