映画【ディバイナー】 | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、駄作中の駄作です。

ラッセル・クロウが主演し、初監督を務めています。


オーストリア人とニュージーランド人にとって【ガリポリ】はトラウマとなった地名です。

第一次世界大戦中、両国がANZACという同盟を組んで、トルコのダーダネルス海峡の要地ガリポリを占領しようとした戦いです。

結果は惨敗して、多くの戦死者を出しました。

7年前にチャナッカレを訪問し、対岸の戦地を見たことがあります。

ニュージーランド人であるラッセル・クロウは、特別の思いで映画に参加したことでしょう。

しかし、その特別な思いのためにつまらない映画に成ってしまいました。

彼を始め共演のオルガ・キュリレンコなど、全ての俳優が大根役者ぶりを発揮して哀れです。

台本通りの演技を真面目に、かつ淡々と演じているだけです。

役になりきれないのは、真面目じゃなきゃ許されないからです。

かつての敵だったトルコに対して配慮しすぎなのも、優等生的です。

文部省推薦の映画がつまらないのは各国共通でしょう。

ラッセル・クロウは映画を全然理解していないのが露呈されました。

・・・・・・・

ラッセル・クロウといえば、【グラディエーター】ですが、彼の最高演技が見られたのは、【LAコンフィデンシャル】でしょう。

一見腕っぷしだけのバカ刑事と思われていたのに、賢かったという役でした。

彼は名優だと勘違いされていると思います。

【レ・ミゼラブル】のときの演技を覚えていますか?

いつもボォ~っとした表情しか思い浮かびません。

動きもシャープじゃありません。

たまたま役柄がハマっただけで、大根役者の典型でしょう。

★☆☆☆☆