彼女は、女子スケート界で2番目にトリプルアクセルを成功させた天才スケーターであります。(最初の成功者は伊藤みどり選手。)
記憶としては、バットを持ってライバルを襲って怪我をさせた悪い女としか残っていません。
しかし、この映画によると、彼女の知らないところで、彼女の夫がガードマンに金を払って襲わせたのが真実だそうです。
母からの暴力、夫からの暴力を日常的に受けていて、学歴がなく貧しい家庭に育ったことになっています。
確かに彼女は粗野で下品な人物でしょう。
だが、彼女は世間一般に思われているほど悪女ではないとの立場をとっています。
そのマイナスイメージが、ジャッジの採点に影響を与えたとまで彼女を擁護しています。
全体的には演技が大袈裟で、コメディーに近い映画であります。
映画の中で彼女に言わせます:
「アメリカはヒーローを欲する国であるが、同時に悪のヒーローも必要としているのだ」と。
自分は、たまたま鬱憤をぶつける対象として仕立て上げられたのだと。
徹底的に叩いてもいい対象が与えられると、真実がどうあろうが関係なく叩きまくるのです。
映画の言いたいことは、この一点に尽きます。
アメリカはこの傾向が特に強いけれど、人間というものは他人を悪者にして自分を正当化しようとするものです。
結局彼女は有罪となり、選手生命を失います。
日本でも、週刊誌が世論をリードしていることには、警戒しなければなりませんネ。
☆☆☆☆★