もう、10年以上も手足の震えが止まらないのです。
普段は震えても支障は無いのですが、食事やコップから水を飲むときが大変。
そこら中にばら撒きます。
滑稽なくらいです。
医者の見立ては「本態性振戦」。
聞いたことない病名ですが、パーキンソン病とは全く異なり、長寿の証拠みたいな、良性の病です。
酒を飲ませればピタッと止まると伝えたら、それはとても重要な情報ですと褒められました。
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さて、ちょっと見ないうちにボケの症状がかなり進んでしまいました。
ぼくの名前を忘れてしまったのです。
冗談で、「そのうち、息子も忘れてしまうサ」と言っていたのが現実になってしまいました。
さすがにぼくが息子であることは認知出来るのですが、名前が出てこない。
ついに来たか!
息子としては、かなりショックです。
姉の名前はスンナリ出てくるのですが。
とうの昔に亡くなっている自分の兄弟の名前を次々言ったり、そのうち当てずっぽうになっていきます。
仕舞いには「タケシ」と、自分の夫(ぼくの父)の名前さえ出てくる始末。
いろんなヒントを出すのですが、「じゃあ三郎」と、自分が産んだ子供の数さえ分からなくなって来ます。
他人の名前ならまだしも、自分が産んで名付けた子の名前を忘れるものなのでしょうか?
ああ、母の頭の中から、ぼくの名前が消えるって・・・(T_T)
愕然としますが、悲しくはならないんですね。
何故なら、間違える度にケラケラ笑うんですから。
病院で待っている間も質問し続けましたよ。
姉の名前を一瞬忘れたことはあったけど、すぐに思い出す。
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診察が終わって、施設から迎えの車を待っているとき・・・
出たぁ~~~~
ついに出たぁ~~~~
ぼくの名前が。(T^T)
正直嬉しかった。
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ホームに連れて帰って、念のため別れ際にぼくの名前を、恐る恐る聞いてみた。
「○○ちゃん」
大きくハッキリとぼくの名前を言ってくれました。
ヽ(^0^)ノ