ぼくはこの作品を既に20代で映画館で観ています。
あれから半世紀近くが経ち、ぼくは66歳でもう一度観ることになったのです。
驚くほどの綺麗な映像。
驚くほどのバイオレンス。
驚くほどのセックス描写。
驚くほどの先見性。
なんでもありの現代の映画でさえ、キューブリックの次元に追い付いていない。
よくもまあ、ここまで冒険したものです。
ありきたりの感想ですが、流石キューブリック。
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ってなことを偉そうに書いていながら、当時のぼくも、現在のぼくもサッパリ理解できなかった。(;^_^A
理解するには、当時の時代背景を知る必要があります。
1971年というと、ヴェトナム戦争にアメリカが泥沼にはまり込んで身動きが出来なくなった時代です。
今の人たちは理解できないでしょうが、「イデオロギー」で戦争をしていた時代です。
映画の主人公はアメリカが迷い込む「自由主義」の行き着く果てです。
それは、バイオレンス、ドラッグ、フリーセックスに歯止めの効かない世界です。
一方、彼を管理しようとする体制側は、「全体主義=共産主義」です。
それは、個人の自由を制限し、人権を無視した世界です。
映画では、この二つのイデオロギーの弊害を極端な形で観客に提示します。
どうです?
スゴい先見性でょう?
トランプのアメリカと習近平の中国を見れば、キューブリックは笑うことでしょう。