【脂肪の塊・テリエ館】
モーパッサン著
青柳瑞穂訳
新潮文庫
1951年4月15日発行
これは面白い。
モーパッサンという人は、たいした皮肉屋である。
モーパッサンってどういう人だったんだろう?
・・・・・・インターネットで調べてみる。
フムフム
裕福な家庭に生まれ、かなり贅沢な少年時代を送ったようです。11歳の時に
両親が離婚。寄宿学校に入ります。卒業後軍隊に入り、普仏戦争(1870-1871)
に従軍。終戦後海軍省に8年間勤めました。
その後短編『脂肪の塊(Boule de suif)』(1880)で作家デビュー。
ヤッパリね。
このヤッパリというのは、裕福な生まれだったこと。
彼の皮肉は、ビンボー人の視点からは出てこないという印象を受けたから。
やはり、脂肪の塊が出色の出来である。
知識人階級、商人階級、聖職者階級、軍人階級を、娼婦と比較して、思いっきり皮肉っている。
この娼婦というのが、この題名になっている脂肪の塊である。
だが、本当に醜い脂肪の塊は、実は彼女以外の人たちのことであった。
・・・・・・っという、皮肉である。
蛇足として、1880年当時の空気を、この本によって知る事が出来る。
こういう、古典を読むのはこういった楽しみがある。
ナポレオン戦争のときの大局的な雰囲気は分かる。
でも、一般庶民はどうだったのか。
フランスの片田舎に住む、無名の人たちの生き生きとした暮らしぶりは、こういった文学からでしか得る事が出来ない。