【情事】+誘惑
森瑤子著
集英社文庫
1982/04/20発行
だいぶ昔だったが、森瑤子が週刊誌にエッセイを連載していた。
自分なりの価値観(こだわり)を持っていて、
食事とファッションについて詳しくて、
外国に詳しくて、
お洒落な文体で、
・・・・っというのが記憶に残っている。
こういうことを男性が書けば、自分のウンチクを披瀝する、押し付けがましい文体になってしまいがちだ。
そこを、女性ならではのセンスで、誰が読んでも好印象を与える、不思議な魅力を持っていた。
それと、与論島だかどこかに別荘を持っていて、いまでも英国人の旦那がそこで暮らしているということを、おふくろから聞いた。
カミサンが稼いだ財産で、いまも食いつないでいる旦那ってドーなのよという印象を持った。
本屋に行くと、かなりの作品を書いている事に驚かされた。
さて、どれを取るか?
彼女の処女作を選んだ。
オットドッコイ、性についてかなり明け透けなことを書いている。
ホントーかよ?
女性はそんなにセックス好きかよ・・・・・っと驚いてしまった。
ちょっと誇張されて入るが、彼女の体験をかなり正直に書いたであろうことが分かる。
この本が出たときは、かなりショックを与えたであろう。
特に、女性の支持を得たのではないかと思われる。
後知恵だが、池田満寿夫にインスパイアされて書いたという。
分かる気がする。
この歳になると、あまり驚かないが、彼女のイメージする女性のライフスタイルは、当時の女性に大きなインパクトを与えたのじゃないかな。
まあ、中身について云々する事は控えよう。
ただ、女性の考え方について、私の持った印象を一つ。
「女性は脳と子宮が糸電話の糸のように繋がっているのではないだろうか。」