【ホンモノの文章力】 | so what(だから何なんだ)

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そんなお年頃。
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【ホンモノの文章力】
自分を売り込む技術
樋口裕一著
集英社新書
2000年10月22日出版

著者は小論文の神様といわれているという。
受験界での話だ。
いかにも、塾の先生が書いたような印象を受ける。
ノウハウの伝授である。

しかし、著者に対してはあまり反感を抱かない。
逆に、文章を書く上での「常識」が明快に書かれていることに、好感を持つ。

そうだよな。
まず、「型」を知らないと、余計な回り道をしなければならない。
型にはめるというのは、良くないとされるが、型も知らずに型を打ち破ることも出来ないよな。

小論文から始まって、エッセー、手紙の書き方まで広げている。
全体の構成、話の展開、例文の配置など、自らの論理そのままの書き方である。
ソツがない。
ソツがなさすぎる。
計算しつくされている。
ゆとり教育の問題点を中心にしながら、自分の得意分野の小論文をちゃっかり売り込んでいる。

こう書くと、無機質な参考書みたいであるが、著者の言いたいことは共感できる。

言いたいこととは、文章を書くことによって、自己表現の喜びを知ることができること。
それこそ、現代社会に欠けている要素ではないか。
言葉であれ、体の動きであれ、自分を表現できない不器用な人間が増えていること。
それが、キレるという現象に結びついていること。

文章を書くということを、自己表現のきっかけにすること。
「型」から入り、ありのままの自分を書くのではなく、「自己演出」をすること。
その過程の中で、物を考えることを発見し、自分を見つめなおし、自己を確立すること。

全くおっしゃるとおりである。

小論文というと、チョット機会がないが、エッセーというのはとても魅力的な手段だ。
ブログという形態は、エッセーに非常に適していると思う。
匿名性というリスクを避ける手段が、逆にその中で「演じる」ことの訓練になっている。
ブログの爆発的な流行は、いままで自己演出の機会を奪われていた人たちを、一気に開放したからだろう。