【ローマから日本が見える 】
塩野 七生 著
集英社インターナショナル
2005年6月刊
塩野 七生ワールドである。
チョット鼻に付くなァと思っている人多いのではないか。
・・・・・っと言いながら、この人の本は殆ど持っている。
レパント、ロードス、コンスタンチノープル、ボルジア、ヴェネチア、マキャヴィッリくらいの頃が一番面白かったな。
ローマ人の物語も、ティベリウス位まで毎年出版が楽しみだったが、最後に読んだのが11巻で、その後は読んでいない。
もう全15巻書き終えているらしいが、あまり話題にならなかったんじゃ?
15巻か。あと4巻だが、定価が高すぎる。図書館で済ますか。
これだけ長いと、中だるみしてしまい、途中でスジが分からなくなってしまう。
ちょうど、X-File状態だ。
だから、ダイジェスト版を放送して、これまでの流れを確認していたものだ。
この【ローマから日本が見える 】も、そんな意図で書かれたといっていいだろう。
あまり長いと、作者の言いたいことがぼやけてしまう。
なんたって、15年もかけて書いたのだから。
それと、やはりカエサルに対する作者の入れ込みが強い。
もう一度彼のことを書きたい。
イヤ何度でも書きたい。
そんな気持ちが現れていて、微笑ましい。
読むほうとしては、もう食傷気味なのである。
ただでさえ、美人とは言えない著者の片想いだぜ。
それも今年70歳のオバアチャマだぜ。
もう付き合ってられん・・・・・っというのが、最初に書いたチョット鼻に付くである。
オバアチャマの小言は【男たちへ】でもう十分、いまさら日本のありようについて、わざわざイタリアから言われたくないぞ。
でも、読んじゃうんですよね。
ローマ発展の経緯が、ホントよく分かる。
マア、最後の通信簿だけは頂けないが。
阿部さんが辞任してしまったが、失敗しても再チャンスを与えるというローマ人。
これからはアッサリ投げ出さずに、権力にしがみ付くというタイプの政治家も日本に出てきて良いんじゃない?・・・・・っという、塩野さんの意見には賛成していたのだが、やっぱり無理だったか。