737といえば、ぼくにはとても身近な飛行機でした。
っというのは、イラク駐在時、バグダッドとバスラ間をこの飛行機で何度往復したことか。
パイロットは明らかに空軍上がりで、無茶な飛行をしていたんです。
グイーンと離陸したかと思うと、すぐに急旋回。
そんな操縦にも耐える737は、性能が良いんだと理解しました。
短中距離用の737は、もう半世紀も前に開発された機体です。
それが今でも改良を重ねられ、使い続けられたのですから、傑作機と言っていいでしょう。
それが、立て続けに墜落した。
ぼくは???でした。
正直なところ、パイロットか整備のミスだろうと思っていました。
ところが、全面的な運航中止。
変だなぁ~~。
737といえば特徴的なおむすび型エンジン。
ぼくが利用していたイラキエアーはこんな横長の形をしていました。↓
何でこんなおむすび型をしているかというと、地上とのクリアランスが少ないからの苦肉策なのです。
最新式の高出力、低燃費、低騒音のエンジンをぶら下げています。
チョイと調べると、エンジンの直径が大きくなり、設計者は散々苦労したとのこと。
クリアランスを確保するため、エンジンの位置をいじくったり、ランディングギア(脚)の長さを伸ばしたり。
その結果、機体全体のバランスが崩れますよね。
どうも、放っておけば機首が上がる傾向が出てきたみたい。
それをどうしたかというと、コンピュータで自動的に修正するようにプロググラミングしたらしいんですよね。
以上、ざっと調べただけですので正確ではないですが、案外当たっていると思いますよ。
オスプレイが堕ちるのは、コンピュータで制御している部分が多いからだとぼくは信じて疑いません。
バランスが悪い飛行機は致命的です。
せっかくの傑作機をいじくり回して、バランスを崩してしまったのは残念です。
いくらアメリカが安全宣言しても信じちゃいけません。
ボーイングはエアバスとの競争で無理をしています。
今でも737は積極的に乗りたいと思っていますが、max型には絶対乗りませんね。(-_-;)
ちなみに、日本の航空会社は採用していないとのことです。