・・・・・・・っということで、戦場にいるとします。
目前の敵一人を射殺しても、戦況にこれっぽっちも影響を与えません。
これは確かなことです。
逆も同じです。
ところが、射殺された側は、とんでもない影響を受けます。
だって、本人の人生がそこで終わるんですから。
両親兄弟、妻子、親戚、友人一同が影響を受けます。
分隊が全滅しても、大隊が壊滅しても戦争そのものにはたいした影響は与えないでしょう。
一つの戦いに勝利しても負けてもそうです。
ですが、一つ一つの勝敗には必ず一人一人の戦死者の積み重ねが伴います。
ということは、当人にとってとてつもなく重大な死は、何の影響も与えないということです。
要するに無駄死になのです。
そう、無駄死に。
・・・・・・・
殺し合いをするには、理由が必要です。
命をやり取りするのですから、その理由は確かなものでなければならないはずです。
正義のため?国を守るため?肉親を守るため?独立を守るため?自由のために?・・・・
本当に納得していますかそのロジック。
長く戦場にいる兵士たちには、そんなロジックは通用しなくなります。
多くの死に接して、殺し合うことの無意味さに疑問を持つのです。
それが人間なのです。
それでも戦わなければなりません。
では、何のために?
それは隣で戦っている戦友のためにと考えざるを得なくなるのです。
仲間を思う気持ちが強いほど、敵を憎む気持ちが強くなるのです。
それが戦争の仕組みなのです。
・・・・・・・
戦争に行ったこともないヤツが、何でそんなことが分かるんかだって?
分かりますとも。
これだけ情報が溢れる社会ですよ。
逆に分からないヤツはバカなだけです。