・・・・・・・っということで、意欲的な映画であります。
自分は本当に存在するのか?という哲学的なテーマ。
人生は選択の連続、もしあのとき別の選択をしていたらという誰もが抱く「if」を丁寧に映像化している。
SFタッチで作られているが、その方が描きやすかっただけで、あくまで現実の問いかけです。
パラレルワールドでもなく、輪廻でもない。
いまの自分は、無数の選択の結果である。
自主的な選択と同時に、バタフライエフェクトのように、偶然の積み重ねでもある。
一寸の違いで、いまの自分は存在しないことになる。
ひょっとすると、観念の世界を現実と認識しているだけかも知れない。
パチンと手を叩けば、或いは誰かさんが1-2-3と数えれば現実に引き戻されるかも知れない。
そうではないと誰が言えるのか。
ならば、この世界そのものも存在するのか?
面白いね。
これを映像化するのはとても大変な作業だけれど、映画だけが可能にするのである。
困難なテーマを、実に真面目に、手を抜かずに、そして資金を惜しみなく注ぎ込んで作り上げているところに好感が持てる。
万人受けはしないけど、哲学好きならニヤッとできる映画ですよ。
★★★★☆