・・・・・・・っということで、いよいよ大つごもりですね。
この時期になると、一年なんてあっという間だったなぁと誰もが思いますよね。
毎年同じ感想を持ちますよね。
今までもそうだったし、間違いなく来年も同じことを繰り返すでしょう、生きていれば・・・・・
ところで、【メメント・モリ(memento mori)】という警句をご存じでしょうか?
ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」「死を記憶せよ」「死を想え」という意味だそうです。
キリスト教はこれを、天国に行きたきゃ現世を真面目に生きろという風に、堅苦しい意味で解釈します。
でも、本来の意味は、人生は短いんだから、今を楽しめということらしいのです。
例の「アリとキリギリス」という童話。
将来のことを思って、せっせと働き貯蓄するアリの生き方が正しいとの教訓ですよね。
でもねぇ、正しい生き方ってどうやって分かるの?
次の瞬間死ぬかも知れないんですよ。
教訓をもうひとつ、【今を生きる】です。
こういうアタリマエに思われる教訓がわざわざ出てくるのは、「今を生きていない」人が沢山いるからでしょう。
しかし、結局のところ【今を生きるしかない】んじゃないの?
生きている限り、選択肢はこれしかないじゃん。
死を想っても、将来の蓄えを思っても、いま楽しまなきゃと考えても、結局今を生きるしかないのです。
また動物と比較しちゃいますが、自分が死ぬことを知っているのは人間だけです。
神様がそういう風に人間を作ったのなら、神様は相当な悪趣味ですよね。
そのことによって、人間は余計なことで悩み、恐怖を抱くのですから。
動物は淡々と今を生きています。
それしかないと知っているからです。
彼らにとって、人生はあっという間なんて、ぜんぜん関係ないんです。