・・・・・・・っということで、辺野古の問題はデリケートなので、ぼくのような門外漢が口を挟むとろくなことになりかねない。
しかし、自身の頭の整理のために、どのような論点があるかくらいは書いても許されるだろう。
この問題にはいくつもの要素が絡み合っているから、沖縄の人も(好きな言い方ではないが)本土の人も本質が見えにくくなっている。
要素とは何か。
1)沖縄の人の感情
2)防衛問題
3)基地問題(騒音問題、危険性)
4)自然保護
・・・・・・・
1)これを理解するには、歴史を辿る以外方法がない。
かつて沖縄は琉球王国という、れっきとした独立国だった。
貿易立国というほど裕福ではなかったと理解している。
少なくとも、中国とは朝貢関係にはあった。
問題は薩摩が中国貿易で利益を得るために、強引に支配下に置いたことから始まった。
西郷どんでどのような描かれ方をしたかった分からないが、その支配は過酷そのものだった。
その状態は、明治になってからしばらく経っても続いていたのである。
はっきり言えば、薩摩の連中が悪いのである。
そして、沖縄人の感情を決定的に傷付けたのが沖縄戦である。
日本の捨て駒にされたのであるから、恨んで当たり前である。
ぼくも何回か沖縄を訪問しているが、彼らの根底に流れる恨みの奥深さをビンビンと感じるのである。
残念なことに、薩摩支配→沖縄戦→基地問題と恨みの連鎖が途切れないのである。
2)中国との関係が深い歴史を持とうとも、沖縄は日本国の一部である。
いくら沖縄の人が日本政府の態度が気に食わなくとも、政府は沖縄を防衛する義務があって、防衛は国家全体と世界のバランスの中で考えなければならない事項なのである。
政府の果たすべき二大義務の一つが、「安全保障」だからである。(もう一つは職の確保。)
本土の人たちはこう考える。
それでも嫌なら、独立するしか方法がないと。
理屈としては、可能である。
しかし、アメリカがそれを許さない。
アメリカも血を流した島であることとは別に、戦略上手放せないからである。
なぜ手放せないかというと、沖縄が独立国家を維持しようとするなら、必然的に中国と接近せざるを得ないからである。
3)沖縄の人の最大の不満は、何で俺たちの狭い島が基地だらけなんだよである。
しかし、沖縄の地理的な位置は動かせない。
不幸(幸い?)なことに、この島は中国の戦略上、誠に重要(邪魔)な位置に居座っているのである。
プーチンが北方四島を絶対に手放さないのは、第二の沖縄になって欲しくないからである。
誰が言ったか、沖縄は不沈空母なのである。
今ある基地を本土に移せば良いだろうと言うほど単純な話ではない。
しかし、米軍の展開能力が上がれば、(グァムなどに)沖縄の基地を減らすことは可能であろう。
そもそも普天間基地移転問題は、沖縄の人々の要望に沿って計画されたものである。
移転せずに無くしてしまえという要求は、明らかに行き過ぎである。
理由は2)と3)で述べた通りである。
シー・ジンピンが喜ぶだけである。(プーチンも)
4)こう言うと反発されるのは解っているが、これは大きな論点ではない。
確かに美しい沖縄の海が永遠に失われてしまうのは悲しい。
しかし、人間の歴史は自然破壊の連続ではなかったか。
海ばかりではなく、美しい森も山河も、利便性を理由に現在進行形で無惨に破壊されているではないか。
安全保障の理由で、この程度の珊瑚礁破壊は最小の必要悪というのは暴言か?
バングラデシュと混血の何処かの女性タレントが、反対の署名活動をしているようだが、スプラトリー珊瑚礁を大規模に埋め立てて軍事基地を築いたとき彼女は同じ反対活動をしたか?
小笠原周辺の海底から赤珊瑚を中国が掻き取っていったとき、抗議したか?
おっと、最後はちょっと感情的になってしまった。
言いたいことは、防衛問題を過去の歴史問題と繋げて感情的になったり、多分に情緒的な思い付きで論じて欲しくないということである。
政府に於いても、腫れ物に触るような態度は改め、正論を持って防衛の重要性を説いて欲しいものである。
補償が足りないなら、金で解決できることはすべきではないだろうか。