【艱難(かんなん)ヲトモニスベク富貴ヲトモニスベカラズ】
苦労は一緒にできるけれど、富は共有できないという意味でしょうか。
彼が率いていた奇兵隊が、クーデターに成功したあとに発した言葉です。
あの時代にこの言葉を吐けたのは、彼が時代を超越する天才だった証拠ですね。
自ら信じる理想を求めて、命がけで戦っているときは結束していて、その姿は美しいけれど、ひとたびクーデターに成功して支配権を獲得すると、腐敗するんですね。
これは古今東西、例外は希です。
明治維新政府も例外ではありませんでした。
西郷隆盛はこれを嫌った。
地位や報酬に全く興味を示さず、薩摩の山に籠って狩猟に明け暮れていた。
考え方は高杉晋作と同じです。
こういう思想を実行するのは不可能に思えるほど、人間は弱い生き物です。
さてさて、今の時代、こういう生き方ができる人間は存在するのでしょうか。
あたかも、他人を出し抜き、目先の利益を追いかけて、小賢しく振る舞う人間が偉いように思われている。
若い人はそんな人間を目指しちゃイカン。
幸いなことに、日本は手本とすべき人物を持っている。
歴史に名を残した人は、けっして完璧な人間じゃなかった。
明治時代に限っても、西郷、高杉、吉田、大久保・・・皆欠点だらけ、失敗だらけの人間だった。
だけれども、それぞれの何が偉かったかを自分なりに理解することは、大切なんだよと言いたいのです。
年寄りの悪い癖で、説教じみてしまいました。(^_^ゞ