・・・・・・・っということで、新潟で一泊してから清里に来ています。
清里は既に初冬の雰囲気。
もう暖房を入れています。(^_^ゞ
佐渡島のまとめとして、佐渡で出会った人たちから得た印象を書きます。
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予想通り佐渡の両津は寂れています。
日本全国、地方の街は例外なく寂れています。
両津に飲食店が集まる一画があります。
ほとんどの店は閉店していて、夕方の開店時間になっても全体が暗く沈んだままです。
様々な趣向を凝らした店名が並んでいますが、それだけのニーズがあった時代をいま想像するのは困難です。
せめて、看板だけでも下ろせばいいのですが、いまに景気が戻ると期待しつつタイミングを逸したのでしょう。
バブルがイケなかったのです。
バブルは、いつまでも時間が止まった一画を全国の町に残していったのです。
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そんな中にも夕方5時から火が灯る店があるのです。
すれ違うのがやっとの細い路地の奥にある寿司屋がそんな店のひとつです。
値段はやや強気なのは、競争相手が居ないからでしょうか。
観光案内でも、宿のおばさんに聞いてもこの店を紹介されました。
観光シーズンは旅行客で賑わっているだろうことは、容易に想像できます。
若旦那と奥さん、手伝いの若いもん、そして女将の母親の4人で店を運営しているのですから。
しかし、いまは9月下旬、店の客は地元の人ばかりです。
これから長いシーズンオフの期間に入ります。
佐渡島の命綱はツアー観光客。
これからは荒天でフェリーが欠航することもしばしば。
若旦那にいろいろ話をふるのだけど、いまいちノリが悪い。
奥さんや若いもん、はたまた母親が代わりに返事をしてくれる始末。
ウゥ~ン、この店の人気の秘密は何?
地元の男性客とはタメグチで話しているので、接客が苦手なだけと見た。
あまり居心地が良くなかったので、会計を済ませて店を出ると、母親であるお婆ちゃんが追っかけてきて、店先で身の上話を始めたのでありました。長々と。(@_@)
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それによると、店を始めたのはお婆ちゃんのダンナで、娘一人だったので跡継ぎがなく店を閉じざるを得なくなったそうです。
そこに京都から彫り物を(だったと思う)勉強に来ていた変わった青年と娘が恋に落ちた。
青年は店を継ぐことを決心、ゼロから寿司を学んだそうです。
その青年が若旦那。
ちょっと京都訛りがあるでしょうとお婆ちゃんに言われましたが、気付きませんでした。
その他、10分くらい身の上話を聞かされましたが、この店が何で人気なのか良く理解できた次第です。(^ω^)
あまりに古くて分かりづらい店なので、近くに新しい店を新築中だと、次に入った居酒屋で教えられました。
・・・つづく。