30年以上も前だから、皆若かった。
カミさんが、ここに写っている二人はもう居ないけどね・・・といったので、カミさんの親父さんは亡くなっているけど、ぼくはまだ生きているぜと訂正を求めた。
イヤ、それはぼくの親父だと言われたのでもう一度じっくり見た。
どう見てもぼくとしか思えない。
当時の親父はいまのぼくより若い。
まるで一卵性双生児みたいだねと言うと、今ごろ気づいたのと娘たちから笑われた。
そこには二十歳代のカミさんも写っていた。
眩しいほど若かった。
それから2年後に生まれる次女は影も形も存在していなかった。
全部アタリマエのことだけど、アタリマエってスゴいなと何故かしみじみとしてしまった。
嫌われるのは承知で、はやく孫の顔が見たいと二度つぶやいたら、カミさんが娘二人出来ただけでもありがたく思いなさいとたしなめられた。
やっぱりアタリマエってスゴいなと思った。
(以上、深い意味はありません。)