人は誰だって幸福になりたい。
幸福を手に入れるにはどうすれば良いのだろうと首を捻る。
だが、そもそも幸福とは何だろう?
幸福とは相対的なものだ。
同じ状況のもとに置かれても、幸福と感じるか不幸と感じるかは人によって違う。
身も蓋もないけれど、結局他人との比較によってしか実感できないものじゃないだろか。
だって、【他人の不幸は蜜の味】っていうじゃない。
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さて、カミさんの母親が本格的にボケてきた。
人によってボケかたが違うのは、自分の両親と比較して解ったのだが、義母の場合タチが悪いボケなのである。
自分は世話をされて当たり前、自分にはそれを要求する権利があると考えている人なのである。
その被害をマトモに受けるのがカミさんである。
世話をしていても可愛くないババアなのである。
ずっと教師をしていたせいで、全てにおいて上から目線。
人を支配しようとするのである。
ボケていく自分が悲劇のヒロインだと勘違いしているのであるから世話するほうは堪らない。
カミさん完全にノイローゼ気味である。
いくら言い聞かせても絶対に理解しようとせず、仕舞いには私は紙に書いてくれなきゃ分からないと暴れる。
そこでぼくが「老いては子に従え」とマジックででっかく書いて渡すと、キィ~~~っと叫んで紙を引き裂いてしまう。
私は早く死にたいと口走る。
とっとと死にやがれと口先まで出そうになった言葉をグッと飲み込む。
まあ、毎日こんな具合ですわ。
死への恐怖を和らげるために、神様はボケさせてくれるのだろう。
本人にとっては幸せなんだろうが、世話する方は不幸なことである。