・・・・・・・っということで、記憶がかすれてしまいそうな遠い昔の花見。
ぼくが子供で、姉も子供で、父が若くて、母も若かった頃、一家みんなで近くの河原に自転車に乗って花見に行ったね。
母はピチピチの白い短パン姿でスカーフを被っていた。
父はガリガリに痩せていて髪はポマードを付けて大きく分けていた。
土手に腰を下ろして一家でかたまってお弁当を食べたね。
ぼくら子供たちは何気に浮き浮きしてはしゃいでいたけど、父も母も楽しそうだったね。
ぼくは嬉しくって皆にじゃれついたんだよね。
それぞれがいい匂いだった。
・・・・・・・
ぼくらにも子供が出来て両親も含めて6人で多摩川に花見に行ったね。
あの頃は父も母もまだ元気だった。
長女が次女に押されて転び、肘を擦りむいちゃったね。
でも、泣かない子だったね。
ぼくが薬屋を必死で探したっけ。
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父が老人ホームに入所して、ぼくが車椅子を押して近くの公園の桜を二人で見に行ったね。
これで最後の花見になるかもしれないと心の片隅で思ったけど、翌年の花見は母と姉と三人だけになっちゃったね。
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さて、今日はお墓を作って初めて迎える桜の季節。
沢山咲いているといいね。
一番楽しかったお花見は?
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