映画【ムーンライト】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、世の中は進んだものである。

黒人のゲイが悩む映画を製作して、それがアカデミー作品賞を獲得する時代になったのだから。

 

 

ゲイの映画というと、【ブロークバックマウンテン】を思い出さざるを得ない。

あれは白人同士で、しかも本来なら男っぽいはずのカウボーイの話だったからショックは大きかった。

こちらは黒人の話だから、タブーへの踏み込み方は一歩も二歩も踏み込んでいるといえよう。

・・・・・・・

どちらの作品も個人的には後味が悪い。

いい映画であることは間違いないが、後味が悪いのである。

ゲイに偏見を持っているからだと自分で分析する。

・・・・・・・

世の中は、そういう偏見や差別を持ってはいけないと教える。

一昔なら考えられないくらいの進歩だといえよう。

もう一度自分に問うてみる。

ぼくは偏見を持っているのだろうか?・・・・と。

偏見を持っている人間だから、正しい人間にならなければならないのか?・・・・と。

常ひごろ、ぼくは差別や偏見から自由でありたいと願っている。

しかし、この後味の悪さの正体は何だろう?

・・・・・・・

映画はそういう偏見に対するプロテストだろうか。

それもあるだろう。

黒人への偏見への告発だろうか。

この映画を観ると、黒人も同じ人間だと誰もが感じるだろう。

しかし、そういう告発とかプロテストだけではない、もっと大きなことをこの映画は問うているようだ。

母性とは、父性とは、友情とは、正義とは、純粋な愛とは、自由とは・・・・・・・

『自分の生き方を他人に決めさせてはいけない』という台詞はとても強烈だ。

いや、その台詞以上に『月明かりの下では、黒人の肌はブルーに見える』のほうが主題に近いだろう。

・・・・・・・

後味は悪いけれど、いい映画であることは間違いない。