奇跡のレッスン | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、NHKの「奇跡のレッスン(世界最強コーチと子供たち)」は同じことの繰り返しである。


同じこととは、日本の子供たちは教師に恵まれていないことを見せ付けられるということである。


今回は女子サッカーを見た。


対外試合で一度も勝ったこともなければ、一点も取ったことがない中学生チームである。


そこに、ドイツのおばさんコーチがやってくる。


1週間のレッスンで変革できるか?が彼女に与えられた任務である。


さすがに今回は無理と感じた。


ほとんどが中学になって初めてサッカーを始めたという子供たちなのである。


サッカーに対する気の持ち方どころか、ろくにドリブルやパスさえできない子ばかり。


さらに悪いことに、チームがばらばらで、どの子供もやる気がないのである。


それを1週間後には、地域の強豪チームと試合をして勝とうというのである。


そりゃぁ~ムリだ。


正直なところ、このNHKの名物企画の番組製作者が、最後はどのようにまとめてお茶を濁すかがぼくの興味の対象だった。


・・・・・・・


結果を先に言ってしまうとぼくの予想は完全に裏切られた。


大変身なのである。


勝てはしなかったけれど、ゼロ対ゼロの引き分けという大健闘を見せるのである。


結果に驚いたのは選手たち自身、そして親たち、学校の先生たち、そして戦った相手チームである。


たぶん一番驚いたのはNHKの製作者たちだろう。


驚いていないのはただ一人、おばさんコーチだけである。


・・・・・・・


世界からやって来るコーチたちに共通したこと:


1)見た瞬間に問題点が判ること。


2)その原因を取り除くにはどういう訓練が必要かを知っていること。


3)その効果的な教え方を知っていること。


4)個々の子供の特徴を見抜き、どうすれば長所を伸ばせるか一人一人に合った教え方ができること。


5)その種目に対する深い知識と、経験に裏打ちされた確固たる理論を持っていること。


6)コミュニケーション能力が高いこと。


7)優れた心理学者であり、良き哲学者であること。


8)決して子供を叱らないが、安易に褒めないこと。


9)常に「頭を使え」という言葉を繰り返すこと。


・・・・っと、書いてしまえばアタリマエのことばかりだが、日本のコーチにはこれが出来ない。


その証拠にたった1週間のレッスンでも、子供たちは大変身を遂げるのである。


・・・・・・・


この番組を見ていつも思う。


日本の子供たちは可愛そうだと。


優れた教育者に恵まれていないのだと。


あくまでスポーツの教育であるが、日本の学習全般に何か大きな欠点があるように見えて仕方ない。


特に感じるのが、画一的な教育法である。


誰かが決めた教育法になんら疑問を持たず、子供たちをその枠に押し込めようとする。


これと逆の発想がない限り、日本の教育は絶望的だろう。


性質(たち)が悪いことに、この画一的教育は「善意」で成り立っているのである。


文部科学省は子供たちに良かれと思ってこと細かく教育指導要領を作る。


しかし、それは教育者から「考える」ことを奪ってしまってはいないだろうか。


最強コーチたちの教え方はどれもユニークである。


教え方に教育者の個性が光っている。


・・・・・・・


たとえば今回、子供たちの間に信頼感がないとコーチが判断すると、目隠しさせて立たせ、そのまま後ろに倒れるよう指示するのである。


もちろん、後ろにはちゃんと仲間が受け止めるように準備しているのだが、怖くてなかなか倒れることが出来ない。


それが出来るようになった後の効果は絶大であった。


ポジション取りの距離感が分かっていないと判断すると、子供たちに長い紐を持たせ、たとえば20mとはどんな距離なのか体感させる。


どれも、指導要領なんかには書いていない。


コーチが独自に編み出した教え方なのだ。


・・・・・・・


こうやって見ると、日本の教育の問題点は教師にあることが分かる。


日本にも優れた教師は沢山いるだろうが、その数が圧倒的に少ない。


教え方を知らない教師に教えられる子供たちがどんなに可哀想か、想像してみるといい。


いくらでも伸びる余地のある生徒、隠れた才能を発見されないままの生徒、自分の個性を主張できない生徒、効果的な練習方法を教えてもらえない生徒。


そんな生徒たちに試合に勝てと誰がいえるだろうか。


勝てないのは心が弱いからだと、自分の指導力のなさを棚に上げて暴言を吐く指導者のなんと多いことか。


・・・・・・・


最初に、この番組は同じことの繰り返しだと書いた。


もういい加減、分かって欲しい。


問題は日本の教育者の実力のなさなのである。


たった1週間で見違えるほど生き生きしたチームに生き返らせるのを、毎回目撃させられるではないか。


どの回もまるで金太郎飴である。


文部科学省の役人、大臣、学校の校長、すべての教師、どんな分野でも子供に何かを教える役割をする人々全てにこの番組のどれか一回を見て欲しい。


もちろん子を持つ親たちに見て欲しい。


そして、ぼくが上で挙げた9つのポイントを確認して欲しい。


こりゃぁイカンぞ。


早急に教育者を教育する教育者を養成せにゃならんぞっ・・・・・と必ず思うはずである。





・・・・・・・


以下、蛇足。


この番組を見て、子供たちの関係がすごく希薄だと感じました。


非常に表面的な付き合いで、なかなか本音で付き合おうとしていないところが随所に見えました。


確かにお互い深入りすることは、危ない面もあります。


しかし、それを怖がりすぎて、表面だけの付き合いをしているように見えて仕方がありませんでした。


1週間のレッスンを受けて、子供たちの間の垣根が低くなり、信頼感が生まれたのを目にしてホントーに驚きました。


ドイツ人コーチも、この日本の子供たちの信頼関係の薄さにショックを受けていたようでした。


サッカーはチームワークのスポーツだと何回も彼女は繰り返していました。


子供たちのレベルが上がったのは、実は技術面や知識ではなく、信頼関係が生まれ、お互いが助け合うことの重要性に気づいたからじゃないでしょうか。


最後にコーチと別れるシーンで、子供たちは大泣きをしていました。


涙もろいぼくも一緒に泣いてしまいました。


彼女たちの人生にとって、この一週間はとても貴重な財産になったことは間違いないでしょう。


そんな経験を、他の沢山の子供たちにもさせたいものだと心から願った次第です。(^o^)/