・・・・・・・っということで、今はどうか知りませんが、栃木で勤務していたころ驚いたのが、闇の暗さでした。
新月の夜なんか、周囲に街灯や人家の明かりがないと、足元も見えないほど暗くなるのです。
あれにはビックリしたものです。
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高校を卒業して夜行列車で仙台に向かって旅行したことがあります。
見えるのは田んぼや畑ばかり。
だんだん暗くなっていくにつれて、背景にある山の存在感が増してきます。
農家の明かりが次第に灯りはじめますが、そのなんとも心細いこと。
そのうち、車窓から見える景色は、時々農家の灯りが遠くに過ぎ行くだけになります。
そのとき目にしたのは、夜になるに従って、人間と自然の立場が逆転していく光景です。
昼間は人間の支配する世界。
夜は闇が、即ち自然の支配する世界です。
そのとき感じた心細さが印象的だったのですが、大昔はもっと闇は暗くて、ずっと人間の数が少なかったのです。
現代に比べ、昔は妖怪や、お化け、鬼などがよりリアルに感じられたことでしょう。
そういう、得体の知れないものが自然界に存在するという恐怖というか畏怖の感覚は現代人から奪われて久しいのではないでしょうか。
それは神の存在を前提とする宗教についてもいえることです。
今の子供たちに、おばけや神様、サンタクロースの存在を信じさせるのは難しいでしょう。
そういう人間が大多数を占める社会というものが、果たして人類の進歩だといえるのかどうか、ちょっと立ち止まって考えてみるのも無駄ではない気がします。