・・・・・・っということで、坂本龍馬。
超人気者ですよね。
へそ曲がりのぼくは、わざとこの人物を避けてきました。
何故って?
理由はありあせん、只、へそ曲がりってそういうものなのです。
強いて言えば、武田鉄矢が心酔しているからでしょうかねぇ~?
何しろ彼は歌い方もルックスも鬱陶しい。(^^ゞ
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歴史上での彼に対する評価は難しい。
それは絶頂期に暗殺されてしまったからでしょう。
そのまま生きていたら明治維新、即ち、日本の形はどれだけ変わっただろう?・・・という歴史のifが彼ほど似合う人物はいないからでしょう。
しかし、明治維新という時代はそういう「惜しい人物」で満ち溢れています。
吉田松陰しかり、久坂玄瑞しかり、佐久間象山しかり、大久保利通しかり、西郷隆盛しかり・・・
皆、志半ばで倒れています。
そんな中で何故、坂本龍馬は別格なのでしょう。
それは人を引き付ける天性の魅力があったからでしょう。
150年も経った現代でさえそうなのですから、当時、生きている彼に実際に会った人達はどれ程魅了されたことでしょう。
そこで、彼の魅力を考えてみます。
先ず外観:
背が高く、髪ボサボサ。
次に生い立ち:
下層武士出身だけれども、実家は裕福な商家で金に不自由していない。
5人兄弟の末っ子。
特技:
免許皆伝の剣術使い。
性格:
実直で小手先のごまかしを嫌う。
その他:
酒豪。
それにプラスして遠くを見詰める眼差し。
こんな人物ならどんな時代でもイチコロでしょう。
モテる要素を全て備えています。
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しかし、彼の実績を冷静に辿っていくと・・・・・・
言い方は悪いけど、「使いっぱしり」ではなかったか?
人物的には勝海舟や西郷隆盛のほうが遥かに上等だったでしょう。
確かに彼の実績として、薩長土佐の連合を実現させたこと、船中八策という明治憲法のグラウンドデザインを提案したこと、公武合体と大政奉還を提唱したことが挙げられます。
しかし、それらは彼のオリジナルだったでしょうか?
何がポイントかを見抜く力はあったでしょう。
それらの知恵は、彼が師事した勝海舟や当時の知性であった横井小楠のコピーじゃないと断言出来ないでしょう。
ぼくは彼等に上手に利用されたと感じています。良い意味で。
だからといって彼をけなす意図は毛頭ありません。
逆に、彼しかできなかったことだと思います。
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明治維新という激動の時代に、龍馬という「最高の使いっぱしり」が現れたことは、奇跡としか思えません。
歴史の不思議を感じざるを得ませんね。