・・・・・・っということで、グローバル化社会を考えてみます。
はっきり言ってよく分からん。
国の垣根を越えて横の繋がりを強めようという流れだと、なぁ~んとなくイメージする。
良いこっちゃないか?
・・・・・・
歴史的に見ると、国家間の経済は物々交換に近い細々とした交易から始まるでしょう。
シルクロードなんかが典型的なパターンですね。
こういう交易は、国境なんかがあったら邪魔で、無いほうが良いに決まっている。
貨幣経済が発達すると、物々交換から一歩先に踏み出す。
アジアや中国には魅力的な産物があるから貨幣の流れは一方的になってしまう。
昔は貨幣の価値は金に裏付けされていたから、西洋から金は流出してしまう。
西洋には売るものが無いから、彼等は詐取しようとする。
奴隷貿易とか、阿片なんかを売り付けることを考える。
ホンマに西洋は悪い連中。
西洋に産業革命が起きるとガラッと貿易が変化する。
機械によって大量に安くて良い製品が生産できるようになる。
するとモノの流れが逆転して、アジアの手工業は大打撃を受ける。
西洋にとってアジアは原料調達の場でしかなくなる。
そこで彼等が考えたのが植民地支配。
頼りとするのが、近代化された武装。
こうなるとアジアは敵わない。
植民地支配が行き着く先が帝国主義同士の戦争。
アジアまで巻き込まれることに。
そして大戦後に学んだのが国境を決め、国家として独立すること。
国家に経済の主導権を持たせること。
弱い国でも強い国に対抗できるルール、則ち国際法に従う約束になった。
ざっとおさらいすれば、これがグローバル化が提唱される前までの世界がたどってきた道で間違いないでしょう?
・・・・・・
しかし、経済の発展にともなって保護主義は障害となってくる。
そうこうするうちにソ連の解体、共産主義経済の破綻、そしてネットを主体とした情報化社会は易々と国境の壁を越えることを可能にした。
すると、国家主導の保護的な経済が弱まり、だんだんと民間主導の経済が強くなる。
ここで出てきた言葉がグローバル化でしょう?
このままで行けば、アメリカの一人勝ちになる。
それに対抗してヨーロッパがEUとしてまとまって、通貨まで統一してしまった。
まさにグローバル化とは、大国、則ちヨーロッパとアメリカに都合の良い概念なのです。
関税を撤廃、或は低く押さえた多国間の経済協定でまとまる動きは、全てグローバル化社会を生き抜く手段なのです。
アメリカはそういった動きに敏感に反応して、TPPというアメリカに都合の良い土俵を作ろうとした。
こう見ていくと、結局のところ植民地支配から守るために弱小国家は国境を強化したのに、またその国境が邪魔になるという過去帰り現象が起きているのです。
民間主導とは商売人主導。
結局は経済第一主義になって来る。
儲かりさえすれば国家など二の次。
政府は経済の補佐役に徹する。
共産主義とは真逆の政府と企業の立場関係になるのです。
表面では働く人のためといいながら、要するに弱者切り捨て社会なのです。
グローバル化と貧富の格差拡大化は、実はワンセットなのです。
・・・・・・
しかし、欧米に都合の良いこのグローバル化も、思わぬところからその欠点をさらけ出してしまう。
それは二つあって、アジアをはじめとする非欧米諸国の思わぬ反撃。
植民地時代と違って、大国の思い通りにはさせない知恵を持っていたんですね。
自ら提案したTPPが思うような形にならなかったので、アメリカが辞ぁ~めたとなった。
もう一つがEU結束の綻び。
ドイツの一人勝ちになって、EU内での経済格差が激しくなったこと。
自由経済を掲げて関税障壁を無くそうとしたけれど、理想と現実にはギャップがあり、結局は民族意識を基礎に持つ保護主義が台頭してきた。
未来の歴史学者は、今の時代をグローバリゼーションと民族主義の間で揺れ動いていた時代だと評価するに違いないのです。
ぼくが認識するグローバル化とはこの程度のものです。
このような流れの中で、トランプのような人物が出てきたのは、歴史の必然かも知れませんね。
アジアはもう欧米の言いなりにはならないのです。
ここで大事なのは、日本がどう時代のイニシアチブを執るかでしょう。
決して中国ではありません。