火事と喧嘩は江戸の華 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、いまの時代にこんな大火が起きるなんて、想定外でしたね。


大火といえば江戸の大火。


「火事と喧嘩は江戸の華」なんて、古いフレーズを連想しますね。


火災現場の映像を見ていると、日本じゃなくてどこかの(遅れた?)国のことじゃないかと目を疑いました。


ヨーロッパと違って、日本は木造建築です。


なんで、ヨーロッパが石造りなのか?


行ってみれば分かりますが、石が豊富に産出するからなんですね。


有り余るほどの石が採れるから、道路まで石で舗装してしまうんです。


イギリスに渡ると、レンガ造りになる。


レンガに適した土が入手できるからなんでしょう。


簡単なことですね。


日本ではそんなに石が豊富に手に入らない。


その代わり、木材だけは豊富。


だから、木造なんです。


オマケに地震が頻発するから、柔軟な木造のほうがイイ。


少なくとも、家屋なんてそういう簡単な理由なんですね。


・・・・・・・


木造である限り、燃えやすい。


それは分かるけど、なんで江戸だけ火事が華なんだろう??


・・・って不思議でしょ?


データを見ると、江戸の大火の数は突出しています。


なんでやぁ~~~~


数ある理由の中でアレっ?・・・っと思ったのが、放火。


火事のドサクサにまぎれた火事場泥棒。


火事が起きれば、大工をはじめとする関連業者が儲かる。


面白いのが、火消し。


お揃いのはっぴを着て、屋根の上でまといを回す・・アレですね。


自分のいいところを見せるために、火を点ける? あるいは自分の管轄に火を誘導する?


・・・・・・・スッゲェ~~発想ですよね。


江戸幕府も対抗手段を取った。


燃えにくいように萱葺き屋根ではなく瓦屋根にした。


延焼を防ぐために、防火ラインとして空き地を作った。


常に監視を怠らないために区域ごとに防火要員を組織し、「火の用心」カチカチ・・・と、見回らせた。


・・・・・・・


それでもひとたび火災が起きると、延焼を防がなきゃならない。


火消しの活動は水をかけるのが主ではなく、延焼を防ぐために家を破壊すること。


だから、日本の家屋は壊れやすく作られているのです。


お陰で日本の家に対する意識は欧米とずいぶん違います。


一般の家屋で50年以上住み続ける家は稀です。


すぐ飽きて建て替えてしまいます。


外国では100年以上の家を、改修しながら使い続けているなんでアタリマエです。


なのに、日本では一般家屋ばかりでなく、高層ビルでさえ新しく建て替えてしまいます。


日本人は新築が大好きなのです。


新築でありさえすれば、張りぼてでもいいのです。


どーせ取り壊してしまうから、材料は見かけ重視で、厚化粧の安い建築材ばかりが好んで使われます。


直しながら使い続けようなんて発想はありません。


・・・・・・・


あれっ?


なんか、糸魚川市の大火から変なほうに話が展開してしまいましたね。(^^ゞ

 

でも、こういう連想ってぼくは好きです。^m^