ムスリムのダンナを持つ日本人主婦が、イスラームの日常生活で体験したことを面白おかしく書いているのだろうくらいの気持ちで手に取った。
おっとドッコイ、下手なイスラム教解説書より余程中身が濃くて驚かされる。
それもそのはず、著者は文化人類学の大御所で、社会地理学と民俗学の権威であった。
彼女が留学で、あるいはフィールドワークで体験したことを書いているのだが、取り上げたトピックのそれぞれがイスラム教の本質と深いつながりを持っていて感心させられる。
ぼくが常々イスラム教に対して持っていた疑問点の多くが、この本によって解決された。
もう四半世紀も前に書かれた本であるけれど、現在のイスラム社会を理解するのになんら遜色はない。
薄い新書だと侮ってはいけない。
イスラムに興味を持つ人必読の書である。
おっとドッコイ、下手なイスラム教解説書より余程中身が濃くて驚かされる。
それもそのはず、著者は文化人類学の大御所で、社会地理学と民俗学の権威であった。
彼女が留学で、あるいはフィールドワークで体験したことを書いているのだが、取り上げたトピックのそれぞれがイスラム教の本質と深いつながりを持っていて感心させられる。
ぼくが常々イスラム教に対して持っていた疑問点の多くが、この本によって解決された。
もう四半世紀も前に書かれた本であるけれど、現在のイスラム社会を理解するのになんら遜色はない。
薄い新書だと侮ってはいけない。
イスラムに興味を持つ人必読の書である。
日ごろ客観的に物を見る人間になりたいと思っているのに、如何に自分が偏った見方をしているのかを思い知らされました。
イスラームの本質を日常生活の面から、しかも女性の視点で描くことでこれほど成功している例はたぶんないでしょう。
本当に実力のある人が平易な文章を書けるのだなぁと改めて気付かされました。