・・・・・・っということで、またベッソンの映画を観てしまった。
彼の映画は【レオン】と【ニキータ】が飛びぬけた傑作で、それ以外は駄作に継ぐ駄作だと知っていながら、つい観てしまうんです。
不思議な監督だな。
タイトルが女性の名前なので、また男どもをバッタばったとやっける強い女の物語だと思ったけれど違った。
珍しく「おとぎ話」だった。
【デイズ・オブ・グローリー】や【レオン】でも出ていたジャメル・ドゥブーズが主演。
彼は背が低く、むさくるしい顔をしていて、オマケに右手に障害がある。
それに対してお相手はファッション雑誌の表紙を飾るほどの長身の金髪美女である。
そのあり得ないギャップで先ず意外性を狙ったのだろうけど、二人が恋に落ちる結末はあまりにも現実離れしていてシラケてしまう。
そうはいっても、ベッソンはかなり入れ込んで撮ったことが随所に窺われる。
セリフも練られているし、二人も熱演している。
駄作といっちゃ失礼だろう。
心が大事で外見じゃないんだよというメッセージは分かり過ぎるほど分かるのだが、この程度のヒネリでは観客は感動しない。
ベッソンのオタクぶりばかりが目に付いてしまう。