・・・・・・っということで、散々な評価だった映画と知って借りてきた。
分かっていてもSFファンは見たくなるものである。
あの大ヒットした【マトリックス】のウォシャウスキー監督作品。
見ただけで膨大な金と時間と労力がかかっているのが分かる。
マトリックスで儲けた金を全部吐き出したんじゃないかと心配になってしまう。
確かに失敗作だろう。
しかし、失敗作にも光る部分があるものである。
そこを探すのも楽しみの一つである。
空中を滑空できるスケート靴?
光る雲を突き抜ける巨大宇宙戦艦?
結婚式の場面?
残念ながら、どれも既視感は免れない。
マトリックスでも見たし、スターウォーズでも見た。
もう、映像だけで観客を驚かすSF映画は無理なのだろうか。
・・・・・・
さて、失敗の要因はなんだろう?
スケールの大きなスペースオペラのはずなのに、主人公はトイレ掃除人。
お相手は傭兵である一兵士でしかない。
アンバランスじゃないかという指摘もあろう。
だが、いちばんの失敗要因は「ハーベスト(収穫)」という怖さが全然伝わってこなかったからだろう。
ハーベストとは人間をその衛星ごと収穫することである。
とても恐ろしい設定である。
その恐ろしさが全くといいほど描けていなかった。
マトリックスの人類を培養するという斬新なアイデアのほうがずっと怖かった。
その大きなテーマを描かずに、末端のバトル場面とか陳腐な兄弟げんかをチマチマ見せられたという記憶しか残らない。