・・・・・・っということで、AIIB(Asian Infrastructure Investment Bankの略だと思う)に参加すべきかどうかで喧々諤々の意見が飛び交っていますね。
はっきり言って、ぼくには難しくて分からない。
でも、むかしODAの仕事を追っかけていたことがあるので、少しだけ感想を述べてもいいでしょう。
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既にアジア開発銀行(ADB:Asian Development Bank)ってぇのがあって、アジア地域に安い金利でお金を貸す仕組みがあります。
ADBってぇのは実に公平な機関で、日本が資金を出しているから日本の企業が有利ってなことは先ずありません。
ですから、業者の我々にはあまりオイシイ仕事はありませんでした。
入札資格、条件はこと細かく決まっていて、じつにしっかりしたものです。
中国が考えたAIIBはADBに対抗するもので、たぶん、たぶんですよ、ADBよりずっと緩い条件で貸し出し、金利も低いんじゃないかと思います。
借りたいアジアの国々にとってはありがたい仕組みでしょうから、人気になるのは目に見えています。
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参加すべきだという人たちの意見は、日本が乗り遅れると、日本の企業のアジアにおけるビジネスチャンスが失われるというものでしょ?
でも、参加したからビジネスが日本の企業に回ってくるでしょうか?
基金だけ出資さされ、いいように利用されるのではないかとぼくは心配なのです。
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以前働いていた会社が、これからは中国だってぇことで、上海に工場を作りました。
ところが、中国という国は途中で自分たちの都合のいいように法律を変えてしまうのです。
さんざん資金と人材をつぎ込んだ挙句、結局中国企業に丸ごとプレゼントして撤退してしまいました。
ぼくはこのイメージが強いのです。
たぶんAIIBも、中国の企業が優先的に受注するようなルールになるはずです。
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日本から頂戴した新幹線の技術を、自分のものだといって各国に輸出することでしょう。
日本が参加したからといって、中国のやりたい放題は止められないでしょう。
日本やアメリカが参加しようがしまいが、カンケーないのです。
このアイデアを暖めていた中国の勝ちなのです。