あくまでぼくの頭の中で作り上げた空想の人物です。
そこんところを絶対に、絶対に、誤解しないでくださいね。
しつこいようですが、出来損ないの小説のネタとして読んでください。
いいですね。
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その女の子は小さい頃から劣等感を持っていました。
その劣等感とは、身長が高いことなんですね。
父親は大正生まれとしては稀な180cmを超える長身でした。
彼女はその遺伝を引き継ぎ、170cm以上の身長になったのです。
彼女の身長は、小学生の頃から周囲の同級生と比べて群を抜いていました。
もちろん男子よりずっと高かったのです。
彼女が学生時代に付けられたあだ名が「オリーブ」。
最近の人は知らないでしょうが、ポパイの彼女なんです。
ポパイ?
ポパイを知らない世代には説明のしようがないのですが、オリーブはひょろ高くて痩せている女性なんです。
彼女はそのあだ名がイヤでイヤで仕方なかったのですが、無視する術を身に着けていました。
嫌がると余計に悪がき共を刺激するだけだと知るほど聡明だったのです。
そのことはある意味、彼女を強くしたといえるでしょう。
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彼女はお世辞にも美人とはいえません。
どちらかというと、キツい顔をしています。
黙っていると、怖い感じさえ受けます。
彼女自身、自分が男性からどう見えるか、知りすぎるほど知っていたのです。
でかくて怖そう。
自分は結婚しないまま一生を終えるんじゃないか、ずっと独身のままじゃないか、そんな不安とも確信ともつかない気持ちを若い時から持ち続けていました。
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ところが、彼女は女性からは絶大な人気を博していたのです。
最初見たときはキツそうだけれど、ちょっと話してみれば彼女の人を逸らさない受け答え、打てば響くようなウイットの切り返し。
まるで宝塚歌劇団の男役に対する憧れみたいな告白を受けたことが実際に何度もあったそうです。
彼女の大親友の一人は、なんと彼女と30cmも身長差があったのです。
二人が一緒に歩く姿は、どんなに微笑ましく見えたことでしょう。
そんな沢山の友人に囲まれた彼女も、30歳に近づくに従い仲の良い友達は一人また一人と結婚していきました。
焦らないほうがおかしいでしょうね。
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そんな彼女も、大恋愛をしました。
中学時代の同窓生でした。
彼は当時から頭が良く、グイグイ人を引っ張っていくようなタイプでした。
同窓会で久しぶりに会って、そのまま男女の関係になりました。
とんでもないヘビースモーカーで、彼女は彼を失いたくないがために自分も煙草を吸うことさえしました。
ところが、何ということか、彼は彼女の親友といつの間にか関係を持って結婚してしまったのです。
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どん底に陥りました。
ところが、もう一人どん底に落ちた男がいたのです。
その男も、彼女にフられたばかりだったのです。
その彼女はとても知的で、男は彼女に振り回されるだけ振り回されたのでした。
彼女はとても小柄な女性でした。
彼自身は同世代に比べれば背が高いほうなのですが、彼が水平に腕を伸ばせば、その下に入ってしまうくらい彼女は背が低かったのです。
彼は金輪際、小柄な女性とは付き合わんぞと心に誓ったのです。
まあ、単純な男といえば単純な男ですね。
どんな運命のいたずらか、神様の気まぐれか、そんな振られたばかりの男女が巡り合ったのです。
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まだまだ、話しには先があるのですが、今回はここで止めておきます。
何を言いたいかといえば、他人からみると羨ましいことでも、本人にとってみれば疎ましいことであるケースが多いっていう教訓でした。